院長


開業医の立場から歯周疾患の症例研究や学術研究にテレビ会議を有効に活用

河 田 歯 科 医 院


昔から明眸皓歯(めいぼうこうし)といわれるように美しい歯は男女を問わず魅力の一つ。

ところで、平均寿命が世界でも最高の長寿を誇る日本人ですが、永久歯が半数になってしまう といわれる歯の平均寿命は、年齢がこの数十年ほとんどかわっていないといわれます。

その最大の原因が歯周疾患(歯槽膿漏)です。

 日本歯周病学会では、この国民病ともいえる歯周病の予防、治療を目的とした歯周病指導認定医 の育成に努めています。河田歯科医院に日立のテレビ会議システムVIEW  WORK/CA400が導入されたと聞き、新幹線の姫路駅南口から徒歩数分の距離に位置する同医院を訪ね、 院長の河田克之氏にお話を伺いました。

 「すぐ、近くでは実父が古くから産婦人科医院を開業しています。私は父の後を継がずに 歯科の道を選びました。明海大学を卒業後、岡山大学で口腔外科を学んだあと1981年(昭和56年) に開業しましたが、外科的な力技術で歯周疾患で困っている方のお役に立ちたい、そういう考えの 元に体制づくりをしています。

このテレビ会議システムもその一環です。こういうシステムはこれからは絶対に必要になると 思いますし、いろいろなサービスに利用できると期待しています。例えば大学の 情報センターとネットワーク化すれば、開業間もない方にとっては卒後研修や学術論文などの指 導をいただくうえでも非常に有意義だと思います。

私の場合は、一つは恩師の研究室と接続して歯周疾患に関する最新情報の入手、 さらに歯周病学会の方々と症例研究などに役立てていきたいと考えてます。」

 このテレビ会議システムそのものは日本歯周病学会が進める歯周病認定医育成のための テレビ会議システムに準拠したシステム。5地点まで同時にテレビ会議が開催でき、 認定医や指導員などの教育、試験や会議などが遠隔地に居ながらにして受けられるという 機能を有しています。

スタッフ  「地方にいる歯科医にとってはわざわざ東京などに出向かなくてもよく、時間に追われる 医師にとっては時間が有効に活用できてとても便利になると思います。」

 河田院長はさらに言葉を続けて次のように語ってくださいました。

 「もう一つ、私が考えているのは技巧士さんとのやりとりです。院内にも技工士はおりますが、 歯周疾患のようにフルマウスの場合は高度な技術が求められます。テレビ会議システムなら 患者さんの口腔内の映像やレントゲン写真を送ることで的確な指示、判断ができますのでぜひ それを考えています。

さらに近い将来にはインターネットを通じて母校の情報センターにアクセスして映像と 文字情報を融合した学術情報の利用を考えています。」


テレビ会議システム

■システム概要 テレビ会議システム VIEW WORK/CA-400
        INS64

■河田歯科医院 開業/1981年3月17日 従業員/6人
   (所在地)〒670 兵庫県姫路市南畝町(ノウネンチョウ)2丁目56番地

本文は、“テレコミュニケーション ジャーナル 7月号に掲載されたものです。”
HITACHI テレコミュニケーション ジャーナル No.71,17,1996.