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「新・雪国」


 【物語】
 雪が舞い散る中、ひとりの男が駅のホームにたつ。祖父の代からの会社を倒産させてしまい、 全財産と家族を失い、死に場所を求めてさまよう芝野。立ち寄った温泉町で若い芸者、萌子と出 会い、有り金のすべてを預けたとき、一瞬にして彼女はその死を予感する。


 この物語は、私が尊敬する中学・高校時代の先輩、直木賞作家:笹倉 明 氏の小説「新・雪国」 を映画化したものです。ここに流れるテーマ曲はギタリストのマリオ鈴木氏が作曲しました。 歯科治療のあり方を追求し続けて殺伐とした私の人生にあって、常に夢を追いつづける笹倉先輩 の生き様にはあこがれのような親近感を覚えます。また、物寂しげなギターの音色には、青春時代 の忘れかけていた昔日の想いを感じます。

 坂本冬美の唄う主題歌「雪の花」は作詞:笹倉 明 、作曲:加藤登紀子によるもので、今年の 秋に発売される予定です。映画「新・雪国」はこれからも全国で上映されることと思いますが、 主題歌とともに広く愛されることを心より願っております。また、主題歌「雪の花」にちなんで 作られた吟醸酒「雪の花」(壺阪酒造)は壺阪先輩の作品です。
 姫路での上映を前に、笹倉先輩と「雪の花」を酌み交わし、ゆっくり話し合えたことはとても 光栄であると同時に、これからの人生を変えるほどインパクトの強いものでした。

 2002年の暮れには、私も「歯槽膿漏 A−Z](仮称)という一般向けの本を出版する予定 です。医学部に通う二人の娘のアドバイスを受けながら、暑い夏を診療室に閉じこもりっきり の執筆でした。原稿を何度も読み直して校正してくれた娘に感謝しながら、50歳を前に大きな 仕事を為し終えた達成感を噛み締めています。
 2002年 秋  河田 克之

 
直木賞作家:笹倉 明 氏と「雪の花」を酌み交わす
2002.9.20
ギターの名手マリオ鈴木氏(左)と岡田氏(右)

珍しく私生活のページです。