涙ぐましい努力
誤った認識から生まれた無駄な開発?
「人間工学的に術者に配慮した使いやすさを追求」して様々な歯科関連器材が開発されていた
30年前と異なり、院内感染や感染防止対策を前面に開発されている現在の状況は大きく異なりま
す。決して感染対策を軽んじる積りはありませんが、皮肉な言い方をすれば的確な治療を妨げる
ための工夫が無数に施された最近の器材は、間違いなく治療本来の目的である疾患の治癒率を低
下させているように思います。
タービンを始めとした器材は滅菌し易さを優先して重く、ホースも床につかないよう短くかつ
消毒し易くするために重いゴムを使っていますので手首の疲労は極限に達します。術中のレント
ゲン撮影は規制されて、正確な根管治療の大きな妨げとなっています。ゴム手袋の使用や
ラバーダムの使用も障害になっています。
開発が未完成だとしても、操作性を損なわない範囲で感染対策に取り組んで欲しいものです。
タダでさえ、根管治療の治癒率が50%そこそこで全国の患者さんが苦しんでいる現状で、どの
程度の実害が発生したか不確かな歯科院内感染におびえて本来の歯科医業を軽んじる方向には
問題があると思います。
特に根管治療に対する感染対策は、根本的原因の排除である根管内の汚物除去が最大限効率
的に行なわれることを最優先すべきではないでしょうか。
2003.6.15.

歯槽膿漏
歯槽膿漏
歯槽膿漏
歯槽膿漏
歯槽膿漏
歯槽膿漏
歯槽膿漏
歯槽膿漏
歯槽膿漏
歯槽膿漏
歯槽膿漏
歯槽膿漏
歯槽膿漏
歯槽膿漏