歯槽膿漏の撲滅ともなれば、原因の特定や失った歯槽骨再生方法などを学問的に解決
しなくてはなりません。これは個人の力では無理ですし、行政の力にも限界があります。
ところが幸いなことに、メインテナンスの有効性については歯科界の意見も一致していま
すし、世界に類をみない日本の社会保険システムも同じ見解で整備されつつあります。
問題は、メインテナンスの有効性を国民と歯科医にどうやって知ってもらうか、そして
国民と歯科医が簡単にメインテナンスを行なえるような環境を整備すれば劇的な改善は
明らかです。行政がメインテナンスを抑制して医療費を削減する方針を転換して、メイン
テナンスを促進して無駄な医療費を削減するような規制緩和さえ行なえば目的達成は簡単
なことだと思います。
保険規則の根幹である従来の保険規則に反する取り決めを廃止して、医師の裁量権を踏み
にじる歯槽膿漏治療マニュアルはあくまでも努力目標として現場の実態に応じた融通を認め
ること。そして、不当な保険審査を即時撤廃を強く要望いたします。
2003.6.22.