喪失した歯の代わりに人工の歯根を顎骨内に埋め込んで機能させる、或る意味では夢の治療です。
周囲の歯を傷つけることなく単独で機能するインプラントは口腔機能保全の立場からも推奨すべき
術式です。
メタルボンド程ではありませんが、これも一般臨床に登場して20年程経過しています。確かに
初期のものは最新のものに比べて品質的には問題があったように思いますが、それでも10年
以上機能している症例を多く見かけます。
最近では極一部の大学病院などで保険適応になってはいますが、一般の医院では保険適応外の
扱いとなっています。
理由は、日本全国の歯科医が一律に手術する能力を備えていないためだそうです。
人工透析だって、内視鏡手術だって全国の医師が一律に行えるとは思いませんので、
あくまでもその場しのぎの言い訳としか思えません。
ここでも、自由診療を確保しようとする歯科医師と、医療費を抑制したい厚生省・保険組合の利害が
一致した国民不在の決定です。
強制的に保険料を徴収している限り、通常必要な治療は早急に保険導入すべきではないでしょうか?
ご意見・ご感想:
保険規則の問題点/インプラントについて
私も年の割には、自分の歯が少なく悩んでます。今思えばブリッジ4箇所のためになんでもない
歯を8本削った(半分自ら壊した?)のもいけなかったと思う時もあります。何でも舞いところを削る
治療が保険適用で人工歯根が適用にならないのは、おかしいです。歯がなければ柔らかいもの
でも食ってらいい、と言うのが厚生省の考えですかね。
ちょっと具合が悪く医者に行くと訳わからない検査ばかり帰りは薬の山のお土産それよりも何
でも食べられる人工歯根のほうがよほど大事だと思います。
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一言:
根本的な原因は、「保険財政が苦しい」「命にかかわるモノでもない」ということでしょうね。
江戸時代より伝わる伝統の技術“入れ歯”で十分。「検査結果に基づいて、必要最小限の処置に
とどめなさい」という指導の賜物だと思います。それと、保険外部分を確保したいという歯科医師会
のエゴ (・・,)グスン