メインテナンス
形だけでも一端治療終了


厚生省の目指す歯周疾患の指導とは、ブラッシングを始め歯周疾患の重要性を出来るだけ 早期に理解していただき、医院の手を離れて自宅でのメインテナンスにより歯周疾患の抑制 を意図するものです。理想は確かにその通りなのですが成果は皆無と言っても過言ではあり ません。

私たち歯周病専門家の間でも、在宅で歯周疾患の進行を抑制する程の指導は絶対無理と陰 では囁いています。それよりも毎月来ていただいて"プロフェッショナルトゥースクリーニング" をするのが最善だとほとんど意見が一致しています。従って、如何にそれを継続するか、 或いは如何にその気持ちを患者さんに継続し続けていただくかに重点を置いています。 メインテナンスを欠かすことなく何年間継続したか(させたか)がその医院や歯科医師の ステータスとすら思っております。

保険規則ではあまり永く続いた初診を極端に嫌います。余り大きな問題ではありませんが、 保険で歯周疾患の治療を続けるには適当なところで"初診を切る"という行為が必要となって います。


皆様からのご意見を掲示いたします
日付、時間:Wed Aug 23 19:07:40 Japan 2000    氏名: 佐藤慶子   
所在都道府県:東京   職 業 :その他   年 齢:55歳      性別: female  

ご意見・ご感想:
保険規則の問題点/メインテナンスについて

 アメリカの毛髪検査を1994年にしましたところ、ニッケル、アルミニウム、ベリリウム、水銀、鉛、 カドニウム、砒素、などが検出されました。金属アレルギーを確実に持っていましたが、この 結果を当然疑問に思い治療をしてくれるところもなく、金属を取り去る歯科医を探していました ところ見つかり、現在1本づつ治療してもらっています。
 古い金属をようやく外して、中の金属を更に取り去り、ほとんど歯根が残っていない歯の中を 大掃除するのに30分かけて400円、同じく280円、、、、保険はきいているようですが、確かにこ れでは利益優先で手間をかけたくない場合は、やりたくないだろうと思います。この手間のかけ 方と金額とのバランスから、この医者には感謝しています。
 1本金属を外す度に体は喜び、神経の状態は変わってきています。手間に金銭的価値を見出 さない、、、、長年日本は、「物」に金銭的価値を見出していました。実に公平に客観的に判断し やすい、評価しやすい為と思います。様々な人にわかりやすいという点が重要視されていると思 います。一人一人の考え方が変わって国を動かすと思います。
 高いか安いかだけでなく、目に見えないものに価値観を与える、技術に価値を持たせる、品質 に価値がある、時間に価値を見出す、アドバイスに価値があることを認めてから何かが変わり始 めると思います。このホームページなどが一人一人に影響を与えると思います。国家がカウンセ リング料を認め、アドバイスに金銭的価値を与えれば変わると思います。
  一人一人の価値観が、こうしたことが判る段階になったら、ベルリンの壁が崩壊したように、ある とき変わると思います。

メールアドレス: mr@x.age.ne.jp   ホームページURL:

感想:
 「時は金なり」というと悪いイメージが浸透していますが、「情報がお金」という価値は認められつつ あるように感じています。
 ご指摘の通り、歯科治療もモノに対する評価が優先されていることは全ての歯科医が認識して いると思います。目に見えない部分は、“医は仁術”に頼って金銭的保証のないことが非常に多い ことにいきどおりを感じます。医師の側にも反省点が多々あることは認めますが、極端に安い評価 もさることながら、患者さんのために行った行為が違法になるような部分は早急に改めていただき たいものです。
 “仁術の喪失”が報道されるたびに、非常に悲しく・悔しい思いでいっぱいです。


返信:
 医者という職業は大変なものだといつも感じています。そして、先生の様に正義感強く、憤りを感 じる方も世の中にはいらっしゃるでしょう。反面金銭で動く医者もいると思います。
「物質のみ価値を持つ世界」「価格のみ価値をもつ世界」 これは、歯科の業界だけでなく、日本全 体にいえることでしょう。1960年代に能力開発では、「企業が儲けないのは罪悪」という風潮でした。 これはすざましいものがありました。今年になって、経団連では経営者レベルでの反省がなされた ようです。一時期もてはやされた、「消費者のニーズに合わせて」といううたい文句は、根本的には ビジネスの利益のためでした。ただ、問題が生じたのは、この「消費者のニーズ」そのものです。
 多くの場合、消費者に自己中心の「自己都合」の判断基準があったからです。この「自己都合」が、 企業を動かし、国を動かし、法律を動かしたのです。消費者の選択は「目先の損得」にとらわれたの でしょう。これに逆らってまともに仕事すれば利益は出ない状況だったでしょう。日本では中途半端な 「物質にのみ価値を持つ価値観」が育てられたのです。すでに人の心に「損得感情」しかなく、 「物にしか判断基準が持てない」価値観に変わっていたからです。
 先生が心をこめて「医は忍術」でお仕事されても理解するひとは極僅かでしょう。気を効かせてす れば、それは「タダだから」と有り難くも思わない人も多いでしょう。どんなにいい仕事をしても「タダ だから」という理由で、成果を認める人は少ないでしょう。多くの日本人は、高いものを安く手に入れ ることを選択し、安く手に入れたら有り難く思います。そのものにその価値があるとか無いとかは関 係ありません。20万の物に販売者が100万の価格をつけ、消費者が50万で買えれば得したと思い、 同じ物が30万の価格をつけたら馬鹿にしてしまうのが日本人です。残念ながら、中身も品質もわか らないのが現状です。ものをみる目を失っているのです。
 「技術の内容」「腕」「アドバイスの中身」などまだ判らないのが現状でしょう。もし1時間1万の治療 費が設定されれば、歯医者で歯の中を掃除するだけなのにどうしてそんなに取るの?なんにも使っ ていないじゃない!?と思うのが一般的と思います。

私は、金属が3本にまたがってかけられていた奥歯を、全部金属を取ってやり直しして欲しいといい ました。
真中を切り取り、唖然としたらしく中止。他の歯を治療。
2回目、中の金属を外して、ひどさに、、、、レントゲン。
3回目、丁寧に30分掃除をして400円という金額を最初聞いたときに驚きましたし、疑問に思いました。 どうして400円? 聞き返しましたが、400円。お金だけならやりたくないだろうな、、、とも。 それをするのは、その医者の生き様なんだろうと考えました。
4回目の掃除は280円。 はぁ?  280円でした。
そして、この歯は、後なん回か掃除を必要としています。レントゲンでは、ほんの僅かしか歯根が残っ ておらず、、、、。

 パートタイマーの出現のおかげで、「時間給」の理解は多少出来ると思いますが、もらう立場での理解 と思います。アドバイスはタダ、カウンセリングもタダ、、、という認識。これでは、時間を割く医者も少な くなるでしょう。
父が院内感染で入院していたとき、主治医は、病院のシステムと医者の誠意の間の板ばさみで悩ん でいました。真面目な誠実な方でしたので、言わないけれど苦悩が伝わってきました。休みの日に父 の為に病院に出、夜遅く見回り。カウンセリングが何回か。でも我が家族の態度は、、、、。 医者って大変だなぁ、、、とおもいます。

 費用、、、例えば、話すだけの精神的なカウンセリングが1時間28000円であった(私の場合)としても、 歯医者の有効なアドバイスに同じ料金を認める人はいないでしょう。
 一般の人の中には、明確な区分けがあると思います。治療は有料、アドバイスは無料という認識でし ょう。アドバイスに時間を掛ければ、「ここは暇ね」「時間がかかりすぎる」と逆に苦情が出るかもしれま せん。したがって患者意識も変わらなければ、法律も変わらないでしょう。この一般の意識が変わらな い限り、誠意を持って「医は忍術」をしても、一般には通じにくいでしょう。医者の誠意も空振りでしょう。
ですから、どの分野も物の価格の釣り上げ、利益に走ったのです。値引率が最大の価値を生み出した のです。法律は、日本人の集合意識の現われと考えます。法律は後で出来ます。そして規制です。 医者がぐちゃぐちゃにすれば、取り締まりの法律ができ、患者が自己都合を振りまわせば、法律が 出来ます。どちらが先かはわかりませんが、、、、。
 どの分野も同じでしょう。そして末端に負担をかけるのも同じでしょう。

 パリに行くと、ガイドに「いい物は高い、安くはならない」といわれます。「中身と価格の釣り合ってい るのがフランス」と聞かされます。毎回でした。
いい物が安く買えるわけではないということです。セールは、売れないから、時期はずれだから、流 行遅れだから、、、安くしている、ということです。この中身と価格のバランス感覚が日本人にはない のです。ですから、物でないものは価値を判断しかねるのが日本人です。

 日本人は「素直」だと思います。無知の素直さとも言えるかもしれません。損得以外には考えない 傾向があります。歴史的に、長年自分の考えを表現することは罪悪視されてきたのでしょう。 まかせて、いいなりになって、そして、、、、、損得で判断する。得した気分が一番最優先です。
 お金儲けにはこの選択基準を利用することです。大きなお皿に品よく少量乗せて、空間を作り、 たくさんあるように錯覚させる料理のようなものです。大きなお皿、、、、、得した気分で人は喜びます。 価値観の差、、、、。
 確かに医は忍術に金銭的保証が無いことが多いのでしょう。残念ですが、これはこうした国民気質 からも来ていると考えます。本来タダだとおもっている、あるいは対して物を使わない治療に金銭的 価値をつけたら、まず患者が怒るかもしれません。
なんにもしてもらっていないのに、なぜお金を取られる!?  と。
 マスコミが「情報」というのは、断片的な知識の切り売りです。視聴率、販売数を考えて消費者に 迎合している情報が多いでしょう。問題があってもスポンサーであれば、それは避けて通るでしょう。 マスコミといえど、同じことです。ただ、まともなのもあると思います。

 患者さんのために行った行為が違法になるような部分は早急に改めていただきたいものですとい うのはよくわかります。ただ、、、、患者さんに、要求を国に訴えてくださいというと、多分嫌がるでしょう。 多くが「自分はいい子でいたい」のです。
世の中を変えたいときには、双方とぶつかると思います。国と患者の双方です。でも、人は変わりつ つあるとおもいます。海外で「選択」を迫られるようになったからです。医者の都合に合わせるだけで なく、自分も考えるようになったからです。抜きたがる歯医者でなく、治療してくれる歯医者を探すと か、、、そして、自分の都合だけに疑問を持つようにもなっています。そのうち損得感情も物質のみ の価値観も修正を余儀なくされるでしょう。先生のようなHPが出来て、読む人が増えれば、 少しづつ変化するでしょう。
 「アドバイスにお金を払いますか?」「いくらなら払いますか?」と問いかけてみればいかがですか? 払うならばいくら払うでしょうか?世の中がこうしたことに価値を見出せば、医者も変わるし、患者も 変わる。日本中が変わる。世界中で「お金をばら撒き、かつ馬鹿にされている日本人」も変わるでし ょう。医者になる投資金額を考えれば、権威も地位も欲しいでしょう。誰だって利益無し、持ち出しの 仕事、徒労に近い仕事は嫌でしょう。
それにしても、今の日本はバランスが悪いと思います。金銭と内容を感じて「お支払いします」という 人もいれば、「出来るだけタダでやってもらって得をした」と思う人もいます。バランスの修正が成され れば、先生の思われる「医の忍術」が生き、患者のためにもいろいろできると思います。

文章が長くなりました。
金属アレルギーで疑問を感じて探していて、まともなHPに出会ったことをきっかけに、より詳しく知り たくて、その後、500件程度検索をしました。HPは、マスコミを外れて、意見をみることができるとお もいました。マスコミといえど個人の判断基準で選択されているのです。何かにつけて老人問題を 「何兆円産業」というのは、日本人気質と選択や判断力を最も表していると思います。
余りお嘆きにならず、悲しまれないで、様々な人のためにご活躍をお祈り致します。

最後に:先生のおわかりになられていることを偉そうに書き、失礼をしていると思います。 予めお詫びさせていただきます。

一言:
 貴重なご意見、ありがとうございました。


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