より良い医療制度確立のために…

日本の歯科保険制度

制度の非難では有りません。どのような規則にも欠点はあります。
矛盾した事例を集めることで改善の糧になることを心より願っています。

誤った利用の仕方

 諸外国では、歯科治療の一部もしくは大半が保険適応外です。「歯の神経を取って、被せま しょう」という診断が下った場合、1本につき20万円程度の費用が必要になってしまいます。
 その点、日本ですと1本につき約2万円という異常に安い金額設定で、おまけに3割負担です と7000円ほどで治療が受けられます。日本の歯医者が諸外国に比べて安すぎるという不満を言う のは別にして、この安い治療費に日本国民は甘えすぎています。

 この「歯の神経を取って、被せる」という治療がどれほどお粗末で、無限地獄の如く患者さん の将来を闇に落とし入れるかを肝に銘じて、そんな事態にならなくて済むように優しい日本の 保険制度を利用して欲しいものです。
 諸外国では、そんな事態を避けるために率先して検診を受けています。「転ばぬ先の杖」ならぬ 「転ぶに決まっている先に杖をつく」とでも言いますか、少なくとも今の日本人より余程良い口腔 内環境を維持しています。

 その検診や初期治療ですら保険が効かなくて毎回数万円も支払っている国もありますが、それで も彼らにとっては十分な価値があることを多くの事実が実証しています。数万円ですから、年に 1回がせいぜい。同じ数万円も支払えば、日本ですと毎月の検診が十分受けられます。
 もし仮に、若い頃から毎月の検診を続けたとすれば、「歯の神経を取って、被せる」という治療 はほとんど皆無になるでしょうし、恐ろしい歯槽膿漏とは全く無縁の生涯を送ることも可能です。 おそらく、日本の歯科医療費は1/10に下がってしまうでしょう。

 それだけ努力しても、不幸にして「歯の神経を取って、被せる」という事態になったとしても わずか¥7000円ほどでとりあえずの治療が受けられるという恵まれた保険制度を正しく活用すべ きではないでしょうか。

2003.2.4

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