●フルクラウン形成歯の暫間被覆に
●根管治療時の仮封に
プラストシールは、簡単な筆積み操作で窩洞形成直後に即充填でき、探針で一塊除去できる
レジン系仮封材です。
封鎖性にすぐれており、また硬化後も適度な弾性を保つため、仮封中のさまざまな
臨床的不快症状が回避されます。
価格(税別);1セット=5,000円、液=2,000円、粉=3,000円、筆(5本)=2,000円
製造・発売元;日本歯科薬品株式会社
〒750 山口県下関市長門町2−11
お問い合わせ・資料請求先
研究開発部プラストシール係
0832-22-1974 FAX 0832-22-5287
1.簡単な操作で即充填。
練和の手間のいらない簡単な筆積み操作で、窩洞形成直後に即充填できます。
咬合調整は、硬化前の軟らかい状態で患者さんに咬んでもらうだけで、切削、研磨の必要がありません。
2.探針で一塊除去
適度な弾性を有するため探針がスムーズに挿入でき、アンダーカットのある窩洞からも
残存歯質破折の心配なく一塊で除去できます。また、残渣を窩洞内に全く残さないため、
直ちにインレー合着に移れ、セメント除去時にみられる擦過痛も回避せれます。
3.すぐれた封鎖性
封鎖性に優れているため、微小漏洩による象牙細管内容液の移動(動水力学説)に由来する
咬合痛や冷水痛がなく、細菌侵入による窩洞の汚染や腐敗臭がありません。
4.硬化物は弾性体
従来の硬い即時重合レジンとは異なり、プラストシールは硬化物が弾性体であり、
咬合圧を吸収するため咬合痛を引き起こさず、また硬化体が破折することがありません。
5.歯肉にやさしい低刺激性
隣接歯にまたがって充填する際は、歯冠空隙部にたっぷり充填しますが、
歯肉に炎症を起こす心配はありません。
6.審美色からオペーク色へ
充填後の色調は天然歯とよく調和し、除去時には歯質と区別しやすいオペーク色に
変わるよう設計されています。(色調の変化は、物性や封鎖性に影響ありません。)
1.窩洞形成 | 2.筆に液を浸潤 | 3.円を描く要領で 筆先に粉末を付着 |
1.窩洞が深い場合は、あらかじめセメント等で覆髄、
裏装をしてください。
レジン系裏装材(ボンディング材、光重合アイオノマー等)を適用した場合は、
ワセリンを塗布した上に本材を充填してください。 2.プラストシール適用前に、窩洞および歯肉を十分に水洗、乾燥させておいてください。 (乾燥不十分な場合、封鎖性の低下やプラーク侵入による歯肉炎を 起こすことがあります。 |
1.液は使用時に必要量だけ採取してください。
長時間くみ置きしますと液の蒸発が起こり、濃度が変わりますので
避けてください。 2.本材は他の製品と混用しないでください。 3.付属の筆は、特にU級窩洞側壁部の充填に最適な角度に調節されています。 |
1.筆先を浅く粉末に入れ、
2〜3回小さく円を描くようにして筆を動かすと、大きなペースト玉ができます。 2.粉末を多めに付着させると、付形性の良いペースト玉が得られます。 3.ダッペングラスに採取した粉末および液は、もとの容器にもどさないでください。 残った粉末の保存には、付属の粉末保存容器をご利用ください。 |
4.ペースト玉完成 | 5.窩洞に填入 | 6.咬合調整 | 7.探針で一塊除去 |
1.筆を指先で2〜3回振動させ、
余分な粉末を落とします。
ペースト玉の表面に液がにじみ出た時(表面に光沢がでた時)が、
充填のタイミングです。 2.上顎臼歯のようにペーストが流れやすい症例では、ペースト玉完成後5秒経過してから 填入するか、または粉末・液をスパチュラでペースト状に混和し、 モチ状にしてから充填してください。 |
1.窩洞内のペーストを筆でならし、
隅々までいきとどくように充填してください。 2.必要量が充填できるまで操作をくり返します。 3.筆先に付着したレジンはガーゼなどでふき取りながら筆積み操作を続けてください。 4.少しアンダーめに充填すると咬合調整がより簡単にでき(トリミング不要)、 咬合痛の原因となりません。 |
1.咬合調整はかならず硬化前の軟らかいうちに
おこなってください。 2.咬合紙は着色の原因となりますので使わないで下さい。 3.標準硬化時間は2分40秒です。 4.仮封材周辺にプラークが付着すると、歯肉炎を起こすことがありますので、 ていねいにプラークコントロールをするよう、患者さんに指導してください。 |
1.除去時にの色調は除去操作がしやすいよう、
歯質と区別しやすいオペーク色に変化するよう設計されています。
(色調の変化は、物性や封鎖性に影響ありません。) 2.探針が楽に挿入でき、容易に一塊除去できます。 加熱したインスツルメントを使用する必要はありません。 |
T インレー窩洞の仮封
操作手順に詳述
U フルクラウン形成歯の暫間被覆(簡便法)
筆積み法でフルクラウン形成歯を被覆するように適用してください。
(TEKを製作する煩雑さを解消する簡便法)
粉末を少し多めにペーストを作ると、付形しやすくなります。除去も容易です。
V 根管治療時の仮封
根管治療時の仮封に使用する際はまず綿球を置きますが、フェノール系の
根管貼薬剤を適用した場合は窩洞内をアルコール綿で清拭してから綿球を置き、
プラストシールを充填してください。
狭くて深い窩洞のように、除去困難と思われるケースでは、綿球の上にストッピング
または水硬性仮封材を置いてから、プラストシールでえ二重仮封してください。
滴下ノズル付き 液ビン | 粉末保存容器 | プラストシール専用ブラシ |
★ビンから液を直接取り出せる
「滴下ノズル」を採用していますので、スポイドを使う必要がなくなりました。 |
★一度取り出した粉末を保存しておけますので、
たっぷり取り出してもムダがでません。 |
★付属の筆は、特にU級窩洞側壁
部の充填に最適な角度にされています。(別売「5本入」もあります。 |