白い歯は、健康の証!??…美しさの要素ではあるけれど… 歯の手入れは忘れずに!…

“ 班 状 歯 ”

テトラサイクリン歯  歯の変色の内、先天的な変色で最も有名です。褐色の帯状(縞模様) を呈することから付けられた名前です。

先天的と言っても、歯の発生,成長が胎生期に当たる乳歯は、 栄養の補給が母親の胎盤を通して行われるため、ほとんど見あたりません。

「乳歯は、真っ白で綺麗だったんですが…」と皮肉にも永久歯に限って発症します。 それは、6歳〜14歳に生えてくる永久歯の頭の部分(歯冠部)の形成が、 3歳〜8歳頃完成するからです。

 この歯冠形成期に、多量のフッ素を飲料水(井戸水)等から摂取した場合、 エナメル質の下/象牙質の構成成分変化に変化を起こし、摂取量に比例して変色します。

同様に、この時期(3歳〜8歳)に大病を煩いますと歯の形成不全(でき損ない) を起こしますし、大量の薬物投与も歯の構成成分に影響を与えます。

その中で最も有名なのが“テトラサイクリン歯”です。テトラサイクリンは、抗生物質の1種で、 昭和50年代頃まで医科領域で汎用されたため、今の若い人の歯牙変色はほとんどこれでしょう。

 歯が黄色い分だけムシ歯や歯槽膿漏に対する抵抗力も強く機能的には問題が ありませんので、白い歯よりも機能的な歯を選択してあきらめて下さい。

エナメル質表面からの強力な脱色や陶材冠による回復も考えられていますが、 歯の寿命をちぢめる結果となりますのでお勧めできません。

とは言っても、 若い人だけに審美的欲求も強く、一概にお断りする訳にもいきませんので 個別毎の対応をしています。
 適量のフッ素は、変色が無く歯質強化のため歯磨剤や治療に使われています。

 

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