“医師の優遇税制”の裏側に隠れた落とし穴。信頼関係を破壊する一因のように思われます。 歯科受付
  歯科の料金

 保険診療の場合、一度に沢山治療すれば高くなるのは当たり前ですし、同じようなことを すれば何処でしてもほぼ同じ料金です。問題は保険外診療の料金が世間の常識と比べて 異常に高いことだと思います。

 技術に対する自己評価が高いのと、金儲け主義の一端が主たる原因とは思いますが、 金儲け主義だけですと薄利多売をうたい文句にする医院があってもよさそうなものです。 それを規制しているのがやはり政府(税務署)です。と言っても勿論、税務署が直接 「高くしなさい」と指導している訳ではありません。

 悪名高い“医師の優遇税制”の実体も正確には報道されていないようですが、医業だけでなく 弱小企業の事務負担の軽減の目的で、売り上げから経費を割り出す方法です。 定められた経費率(約70%)より実際の経費が下回ればそれだけ企業の儲けとなるシステムで 結構多くの医院がその恩恵に与っています(額はあまり多くない)。

販売価格が決められた保険内診療ですと、仕入れ・経費を少しでも抑えて利潤を確保しようと するのは普通の経営感覚だと思います(安かろう・悪かろうの原因にもなります)。

 一方、保険外診療の概算経費は約33%と決められています。実質経費の約3倍の販売価格 に設定して実体通りの税金負担となります。勿論3倍以上の価格にすればもっと儲かります。 ところが反対に、3倍以下にすると不当な税金を支払うようになります。

普通は利潤に対して税金がかかってくるはずですが、この方法だと必要経費の額に関わらず 売り上げに対して税金の額が決まってしまいます。極端な話し、原価で販売すれば税金の分 だけ赤字になります。一般的には、原価の1.5倍の価格設定で儲けは0 それ以上の 価格に設定して初めて利潤が生まれます。それでも、原価10万を20万で売って税引後の 実質利益は3万円。手間・暇・技術と後々のフォローを含めて!!
寂しさとむなしさがこみ上げてきます。やっぱり30万!(3倍)と思ってしまいます。 これが保険外診療価格の実体です。

 “医師の優遇税制”の裏側に隠れた落とし穴。信頼関係を破壊する一因のように思われます。

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