安上がりで効率の良い診療の事です。質実剛健といえば少し聞こえが良くなると思います。
国民皆保険の日本に於いて、良質な治療やニーズにあった治療が部分的とはいえ保険の給付外に
なっている事は、まことに不幸な事です。
医療費抑制と言えば、患者さんにとって歓迎すべき事の様ですし、医療を担う我々にも反省すべき
点も多々ありますが、患者さんにとって必要な治療が保険ではできない時には、良識ある医療人と
して憤りを感じます。
従来救う事のできなかった歯を助ける為に、新しい技術やアイディアを習得すればするほど、
そのギャップは大きくなります。
社会主義的発想から、人間皆平等、技術も能力も皆同様の考えが根底にあります。
他人より突出した技術やアイディアは認められません。
あげくの果てに、保険外の技術に係わった一連の治療はすべて保険給付外の扱いとなります。
医療費削減の為には、患者の迷惑をかえりみない意地悪なお役所的正義です。