何よりも大切な処置は原因の除去。
“切開・排膿”

 “跡が残る”とか残らないは別として、ニキビは芯まででれば治ります。反対に芯が残った場合 には再発というか、あとでまた化膿してしまいます。

 芯とは、生体にとって異物。この異物を生体外に排出するために、生体自ら周辺組織を破壊して 排出を手助けするのが“化膿”と呼ばれる現象です。生体に深く取り付いた異物を排除するために、 アレルギー反応の起こった周辺で、細菌の力を借りて組織融解を起こしているとも考えられます。 炎症が自己防御反応といわれる所以です。
 異物が完全に排除された時点で、組織は速やかに修復され回復します。ニキビの芯がでたら 治るという事実とも一致します。

 口腔内領域における歯槽膿瘍も同様に、内圧の高まりにより極度に達した痛みも“切開・排膿” により痛みは消退しますが、大切なことは原因となる異物(芯)を可能な限り除去する心がけです。 消炎後改めて原因を除去する時もありますが、歯石・プラーク・残留セメント・根尖部にはみ出した 根充材のように除去可能なものはその場で除去することが必要です。
 一般に“掻爬(そうは)”といわれる処置は原因を排除するための行為と位置付けされているはず ですが、ウミとか不良肉芽の除去と勘違いされているケースが多いように認識しています。原因を 残して、傷口をかき回しただけでは術後の痛みが一層ひどくなる場合もあります。

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