レーザーは光通信,精密計測,核融合,レーザーディスク,医学など幅広い分野に応用されて
います。歯科への応用が注目されているハードレーザーは,21世紀の歯科医療を変貌させる
可能性を秘めています。
レーザーはその高いエネルギー密度故に兵器としても利用される一方,医学領域では
レーザーメスとして新たな治療方法を確立しつつあります。
歯科用レーザー
赤外線領域の電磁波のうち単一の波長を取り出し臨床に応用されていますが,出力の大きさに
よってソフトレーザーとハードレーザーにわけられています。ソフトレーザーは,
低周波治療器や指圧,針,灸と同様の効果があるとされ10年以上前から一般に普及しており,
歯科医院でのレーザーと言えばすべてこのソフトレーザーを意味します。当医院でもかつて
使用しておりましたが,効果の程ははっきりしておりません。
一方ハードレーザーは,装置が大きい上に高価である為一般には普及しておらず,
大学病院など限られた所にしかありません。テレビでも紹介されているように,いやな音も無く歯を
削る(ムシ歯を溶かす)事もできますが,まだまだ実用の段階にはありません。
当医院でのレーザー治療 Nd:YAG LASER
兵庫県下でも数台しか普及していない希少な治療機機械ですが,応用範囲は案外狭く,
ムシ歯の予防,知覚過敏,歯槽膿漏の治療に限って使用しています。痛みを伴わない理想的な
治療ではありますが,歯の焦げる嫌な匂いがしたり,効果が今一つ一定しなかったりするのが
現状で,全ての患者さん,ケースに応用できるものではありません。
しかし,他の方法での改善がない場合には,この新しい最新治療を試す事をお勧めします。