良質の治療とは何か?!…大切な自分の歯をいつまでも健全な状態で保存することです… …by… KAWADA Dental Clinic
  保険の前歯

 前歯は保険が効かない…かつてそう信じていた人も多いと思いますが、 今では相当部分が保険で治療が可能です。遅すぎる感じもしますが、喜ぶべき進歩です。

ところが、残念ながら“良質の”とまではいきません。岡山県下の調査によりますと、装着して 2年以内に破損したのが20%、データに現れない数を考えると破損率30%。これは歯科医の技 術や製品管理の問題ではありません。材質の限界です。

こんな材料を保険導入した厚生省に怒りを感じます。

しかし、考えをかえれば…つまり、歯の寿命は根の治療と後の手入れで決まる。 安い事でもあるから不都合な時には何度でも作り変えれば大丈夫。

 小臼歯はそうはいきません。犬歯の後ろの歯です。今時ギンギラギンの歯は流行らない… 「白い歯にして下さい。」患者さんの気持ちは良く分かります。

しかし、これも現段階に於いては贅沢品ですから保険の給付外。発想を変えましょう、 白い歯は壊れる可能性があります。

政府の言うとおり金属その物の方が丈夫で長持ち、機能的にも全く同じです。質実剛健!


 
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参考文献
歯牙保存の限界と可能性'96年12月 Dental Diamondo 掲載