再石灰化は、とりあえずエナメル質に限った話です。

“ リカルデント ”

リカルデント  エナメル質再石灰化を促進させるために、カルシウムやリン酸イオンを過飽和状態に保持して いる「カゼインホスホペプチド(CPP)-非結晶性リン酸カルシウム(ACP)の複合体」を利用した 新しい方法が開発されました。

 CPP-ACP複合体は、抗う蝕物質「リカルデント」という名称でシュガーレスチューインガムに 配合されて市販されています(日本では2000年5月発売予定)。
 唾液分泌を促進するシュガーレスガムと抗う蝕物質「リカルデント」を組み合わせることで、口腔 内において効果的に再石灰化を促進させることが期待されています。

一言:
 初期う蝕の防止に効果的かも知れませんが、目に見える状態のムシ歯が改善されるわけでは ありませんので日常的に効果を実感することは不可能だと思います。

日本歯科新聞 (2000.3発行)より抜粋


リカルデント キシリトールガムとの相違点:
 リカルデント(CPP-ACP)は、キシリトールのような代替甘味料ではありません。つまり、直接 エナメル質表層下まで浸透し、初期う蝕を内部から修復させるという点において区別されます。 リカルデントガムは、キシリトールを糖質中50%含んでいます。

 オーストラリア・メルボルン大学のエリック・レイノルズ博士は乳製品を多くとる人たちに 虫歯が少ないことに注目しました。そして長年にわたる研究の末、1999年、新成分リカル デント(CPP−ACP)の研究報告を発表しました。
 1%のCPP−ACPの溶液で一日2回洗口することで、エナメル質の脱灰が52%削減で きました。また、CPP−ACPを用いることで、プラーク(歯垢)中のカルシウム成分とリ ン酸塩が増加することがわかりました。それにより、脱灰が防げ、再石灰化も促進されるので はないかとも考えられています。CPP−ACPは牛乳からつくられた天然成分に由来してい ます。
CPP:乳蛋白分解物ペプチド
ACP:非結晶リン酸カルシウム

この2つの成分を複合させたものがCPP−ACPです。リカルデントはまずガムに配合され て商品化がすすめられています。キシリトールと並んでこれからの虫歯予防の注目株になりそ うです。

他ホームページより転用

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