粘膜疾患自体比較的稀な疾患です。私の医院に来院された患者さんのうち１％程度の方に 何らかの粘膜疾患がありますが、そのほとんどがアフタ性口内炎です。 それに次いで義歯などの慢性刺激によって引き起こされた褥瘡性潰瘍や 口角ビランです。

　ほとんどの人にとって関係の無い疾患といえども、癌などの悪性腫瘍の疑いもありますので 決して無視することはできません。

褥瘡性潰瘍 �@義歯等の慢性刺激により形成された潰瘍。 �A原因の除去により数日で治癒。 �B癌化することがあるので早期に治療。 �C比較的多い。	白板症 �@喫煙等の慢性刺激により形成される。 �A切除かレーザー照射。 �B癌化：１〜６％ �C開業以来数例。	扁平苔癬 �@原因不明。 �A自然治癒率17％，で難治性。 �B癌化：１〜２％。 �C開業以来数例。
口腔カンジダ症 �@免疫力低下や長期薬物投与。 �Aイソジンガーグルなどで含嗽。。 �B癌化することはない。 �C開業以来経験なし。	紅板症 �@原因不明。 �A外科的切除。 �B癌化：25〜75％ �C開業以来経験なし。	血管腫 �@血管組織よりなる腫瘍。 �A出血に注意しながら外科的切除。 �B悪性腫瘍に準ず。 �C大学時代に１例。
悪性黒色腫 �@メラニン色素顆粒を含有する腫瘍。 �A癌療法に準ず。 �Bきわめて悪性度が高い。 �C大学時代に１例。	舌癌 �@慢性炎症部位における遺伝子の変異。 �A切除ならびに癌療法。 �B早期であれば比較的予後良好 �C開業以来２例。	口腔粘膜疾患 �@　原因。 �A　治療法。 �B　悪性度。 �C　出現頻度。