歯の表面に付着した汚れをプラーク(歯垢・歯くそ)といいます。ムシ歯菌の活動により
酸性された粘着性の物質と細菌が絡み合ったもので、ムシ歯や歯周病の原因とされています。
従って、このプラークを極力減少させることが、ムシ歯や歯周病を予防する最も有効な手段
だとされています。
歯垢染色剤で歯面を染め出して、プラークの付着した歯面(1本の歯を近心・遠心・唇面・
舌面の4面に分割して記録する)をチャートに記載して口の中全体の付着状況を“%”で
表示します。保険診療で認められているのがこのオレリーのプラークスコアーで、プラークの
付着状況が20%以下にコントロールされていれば、抑制効果が有意に保たれると言われて
います。
20%以下にコントロールされた場合の効果を疑う人はほとんどいないと思います。しかし、
その目標が達成され、かつ、永久に保ち続ける可能性となるとほとんどの人が「NO!!」
というでしょう。
初診時のスコアーは、普通80%以上で100%も決して珍しいものではありません。それくらい
厳しい検査です。相当頑張って、見た目に綺麗になったなぁと思っても50%程度でがっかりして
しまいます。厳しく検査すると20%は永遠に不可能だと思っています。
「なせば、成る!!」は美しい言葉ですが、絶対不可能なものって世の中にありますよネ。