近代歯周病学でメインテナンスは「歯周サポート治療(SPT)」として位置付けられ、
原因除去治療、また、外科処置や補綴処置などの修正治療後に続けて行うべき重要な治
療期間であるとされています。
治療後の長短に関わらず、再発や新たな疾患の発現を見ることも少なくありません。
治療後に再発したり、新たな部位でトラブルが生じた場合には、患者さんは「治した
はずなのに」とか「治療は終わりといわれたのに」という思いから、歯科医療に不信
感を持ったり、転院をくり返したり、歯科治療に消極的になったりという経過をたど
ります。
一方、メインテナンスを行った場合には、長期間に渡って良好な経過を維持できる
ことが多くの研究で明らかになっています。適切なメインテナンスケアを行うことは、
歯科医師と患者さんの信頼関係を築き、患者さんが望む「痛くない治療」「高くない
治療」「早く終わる治療」が現実のものになります。