歯槽膿漏の分類
現在、歯周病において発症する時期(年齢)で病態の進行速度が著しく異なるので、発症する年
齢を基準として歯周病の分類がなされています。
平たくいうと、何歳で末期症状が現れたかによって命名された分類です。
- 前思春期性歯周炎
12歳末満(前思春期)の小児の混合歯列にみられる歯周炎でA. actinomycetemcomitans/P.gingivalis/P.intemediaなどの菌が関与していると言われています。
- 若年性歯周炎
思春期頃に発生し急速に病態が進行する。A. actinomycetemcomitans菌が関与している可
能性が高い。比較的プラークや歯石は少ない。
局所型:第1大臼歯と中切歯に発生し、同部位の骨吸収が著しい。
全顎型:全顎的に発生し、骨吸収が著しい。
- 急速進行性歯周炎
20〜30歳にみられ、高度な歯周炎で病態が急速に進行したと考えられ、全顎的骨吸収を発
現しています。P.gingivalisが関与していることが多い。
- 成人性歯周炎
成人にみられる歯周炎で、多くの場合がこれに属します。プラークによる歯周組織の反応
が全身性因子によって修飾されない歯周炎で、慢性に、徐々に進行する。
歯の加齢変化 |
10代
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20代
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30代
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40代
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50代
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60代
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健常者 |
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→ |
→ |
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象牙質の石灰化更新 |
一般に病態の相違は、関与する細菌の違いによると言われていますが、私は、免疫抵抗力と
歯質(歯根象牙質の石灰化程度)の相違によるものと解釈しています。
いずれにしても処置は、全身疾患の管理とともにプロフェッショナルトゥースクリーニング
(定期的なスケーリング)です。
歯槽膿漏
歯槽膿漏
歯槽膿漏
歯槽膿漏
歯槽膿漏
歯槽膿漏
歯槽膿漏
歯槽膿漏
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