日付、時間:Fri Mar 19 17:46:55 Japan 1999
アクセスポイント:210.167.73.130
氏名:
所在都道府県: 岡山
職 業: 会社員
年 齢: 28歳
性別: male
右図:歯根象牙質が形成されるとヘルトウィッヒ上皮鞘 (青細胞)は断裂して、歯周組織の形成が促される。 この時、エナメルマトリックスたん白質(緑色)が新生 象牙質部分(黒矢印)に分泌されてセメント芽細胞 (赤細胞)が誘導され、歯槽骨との結合を強固にする コラーゲン線維束(白糸状)を封入した無細胞セメント 質(青層)が形成される |
“何故二回しか生えてこないか?”につきましたは、おそらく二回萌出すれば、
自然界での元来の寿命が十分まっとうできたからでしょう。
医学の世界では“臓器移植”が脚光を浴びています。しかし、現在行われている生体臓器
移植はあくまでも“つなぎ”の治療であって、今後は遺伝子治療やクローン臓器に移行すると
言われています。臓器毎のクローン化が確立されれば第三の歯の発生も決して夢ではない
でしょう。
歯科界におきましても、歯牙移植は比較的簡単な治療として我々開業医レベルでも日常臨床に
採り入れています。また、歯そのものの発生ではありませんが、老朽化(異物化)した歯の表面に
健全なセメント質を発生(誘導)させて健全な歯根を取り戻そうとした動き(エムドゲイン)もあります
ので今後への期待は十分持てます。しかし現状は、個々の研究は進んでいますが直接歯の
発生研究はされていないように認識しております。