日付、時間:Tue Jun 13 8:10:57 Japan 2000
氏名: dicek-y
所在都道府県:香川
職 業:学生
年 齢:26歳
性別: male
質問:
はじめまして。現在アメリカはコネティカットで留学しております。今月末には帰国を控え
ており、久々の日本に気分も高揚しておりましたが・・・。
先週の金曜日から右7がうずき始めました。酒でも飲んで痛みを抑えようと、友人と出かけて帰って
くると痛みは消えておりました。やれやれと思ったのもつかの間で、次の日の朝、鋭い痛みで耐えら
れなくなりどうにか痛みを抑えるためにアスピリンを飲んでその場凌ぎをしました。しかし時間と共に
アスピリンの効き目が弱まると同じに痛みも鈍痛に変わってきてどうしようもなくなりました。
これは神経まで進行しているようなので、こちらのendodonticに行くことにしました。治療費が$
700近くと聞いてびっくりというかアメリカらしいというか、いずれにせよ厳しい選択です。お金か
痛みか。当然、飲み食いもましにできない状態なので治療することにしました。ところで、Root ca
nal ですが、日本で自費で行うとしたら幾らほどになるのでしょうか?
渡米する前に健康保険を止めてしまったので日本でも自費になると思うのですが。奥歯のRoot c
analで7万円も掛かることは日本ではないでしょうかね?
アメリカでの治療でどれほど私が損をしているか、今後の戒めにしたいと思っております。お忙しい
ところくだらない質問かとは思いますが、よろしくお願いします。また、治療経過などご報告できたら
と思っております。
メールアドレス: chomsky99@hotmail.com
ホームページURL: http://www10.freeweb.ne.jp/diary/chomsky
一言で一連の抜髄処置の費用を言えば、約2万円ということになりますが、含まれる対象処理に
よって解釈は大きく異なります。
一般に、日本の医療保険制度では2〜3割負担が一般的です。それでは10割が保険外かという
と税制の問題などから20割、つまり保険で定められた基本点数の2倍が保険外診療の正当な請求
額という認識があります。
保険証を持って日本の医療機関で受診した場合には、初診料やレントゲン診査、それに歯周疾患
の基本的な検査や処置が含まれています。これが約1万円(3割負担で3000円、自費で2万円)。
それに一連の抜髄処置約1万円(3割負担で3000円、自費で2万円)。さらに最終的な補綴処置
約5000円から1万円(3割負担で3000円、自費で2万円)。
歯周疾患処置など余分なものはいらないとしても、初診から最終的な処置まで行うと1本でも
約2万円(3割負担で6000円、自費で4万円)程度は必要です。アメリカの$700がどの範囲を
さすのかが分かりませんのでどれが本当の解答なのか分かりません。
日本に帰ってきたら、まず根管治療の腕の良い歯医者選びから始めて下さい。
一時の痛みや腫れは抗生物質や切開・排膿などで抑えることは可能です。根管治療の腕が
確かならば、多少の慢性化は問題ではありません。「炎症が長引いたから」という言い訳を
するドクターなら、腕を疑って転院するべきです。
“腫れ”は、歯髄が完全に死んで腐った結果、腐った汚い汚物に触れた部分が新たな炎症を
起こした結果生じた根尖病巣が原因です。