日付、時間:Tue Jun 13 9:55:45 Japan 2000
氏名: 水口
所在都道府県:神奈川
職 業:会社員
年 齢:38歳
性別: male
質問:
奥歯の虫歯を治療しました。神経まで行っていないけど微妙なとこだと言われました。
先生は、なるべく神経は取らないほうがいいので、詰め物をしてしばらく様子をみましょうとおっし
ゃいました。
それから10日あまり、問題の歯を中心に、右側の上下の歯(神経)がずきずきするようになりまし
た。炎症を起こしているのだと思うのですが、先生は鎮痛剤を飲んでだめだったら、神経を抜こう
と言っています。だめって、どこまでがまんしたらいいのでしょうか?
炎症は自然治癒するものなのでしょうか?
それとも抗生物質みたいないいものなどあるのでしょうか?
また、全体的に痛んでいるということは問題の歯(上の7番)以外の周辺の歯の神経までだめに
なってるということなのでしょうか?
いろいろ聞いてすみません。
ご意見・ご感想:
このHPはとても参考になります。今後ともがんばってください。
メールアドレス: naoe@ca2.so-net.ne.jp
ホームページURL: http://
“なるべく神経は取らないほうがいい”ことに関しては全く異論のないことです。
しかし、一般に歯髄炎症の回復範囲は“ちょっと滲みる”程度までです。この程度までですと鎮痛剤や
抗生物質で回復する可能性が十分あります。しかし、“ずきずきする”という状態ではもはや何を
しても回復不可能な状況だと思います。
歯髄が完全に死んで痛みが遠のく可能性があっても、正常な回復は見込めない程度の炎症だと
思いますので、すでに抜髄を選択すべき時期だと思います。
過去の経緯から、おそらく神経が死んでしまったものと思われます。但し、すぐにはレントゲン
では確認できません。また痛みが遠のいた現状では根管治療に踏み切るのはとても勇気の
いる決断です。夜も寝れない程の痛みを回避するために早めの抜髄を推奨していましたが、
その痛みが過ぎ去った今、あせって根管治療に踏み切る必要もないかも知れません。
正常に回復したのであれば“もうけもの”です。もし神経が死んでしまったとするならば、
半年後くらいに根尖病巣として新たな痛みが起こります。その頃であればレントゲンでも
根尖病巣の存在が確認できますので、できればその頃、痛みの起こる前に根管治療を
行えば問題なく治癒します。勿論、根管治療の腕が確かなことが前提です。
返信:
丁寧なお返事ありがとうございます。
会社の友人にも、根管治療の不備で5年後に化膿して大変な目にあった人がいまして、もうぞっと
してしまいました。先生のお勧めのように、とりあえず半年後に一度歯医者にいってみようかと思
います。しかし、根管治療の腕のいい歯医者さんとなると探すのがむずかしそうです。
ほんとうにありがとうございました。先生のHPはとってもおもしろい?ので、今後とも注目して
みていきたいと思います。