日付、時間:Tue Jun 13 17:24:00 Japan 2000
氏名: もりしま
所在都道府県:千葉
職 業:主婦
年 齢:39歳
性別: female
質問:
上の歯の虫歯治療をしています。もともと痛くもなかったのですが、歯科検診で軽度の
虫歯とのこと。型(かぶせるもの)ができあがるのを待っているうち、仮の詰め物をした5日後から
急激な歯痛に悩まされています。
この歯の治療前にも前歯が同じ状態になり、一日我慢をしたら直ったので、今は経過を見ていま
すが、今回は2日目ですが痛いままです。治療を受ける前、全く痛くなかった歯でも、治療を機に
痛むことがあるのでしょうか。ちなみに虫歯のレベルはc2とのことでした。痛みが続くと歯髄を抜く
しかないと言われましたが、そうなのでしょうか。また、そんなに簡単に抜いてしまって良いのでしょ
うか。
ご意見・ご感想:
どこにも相談できず、悩んでいます。
メールアドレス: enakash@alpha-net.ne.jp
ホームページURL: http://
電子測定機器で測定したC2ではありませんので、全くあてにはなりません。治療後の経過を
加味すればC3だったのでしょうね。
全く痛みを感じない…つまり歯髄に炎症が存在しない歯でも、虫歯罹患部分を除去すると歯髄
まで到達する症例は珍しいことではありません。と言うよりも日常茶飯事です。痛みだすと“憎っ
たらしい”歯髄ですが、実にけなげな存在で、明らかに虫歯に侵された状態でも痛みを発すること
なく静かに激戦を繰り広げているのです。
劣悪な環境で行った検診で見つかる程の虫歯ですから、おそらく相当進行していたものと思われ
ます。最後のトドメを刺したのが皮肉にも歯科治療だったようですが、放置していても数か月以内に
同様の症状を呈したものと思われます。取らずに済むものであれば当然歯髄保存を試みるべき
ですが、ご質問の状況では抜髄以外に打開策はないように思います。
ご意見・ご感想:
大変、助かります。
回答:
“神経を取る”ということは、根尖部付近で神経を切断するわけですから、切断面付近で一時的な
外傷性の炎症が起こります。そして、歯根周囲を取り巻く歯根膜に炎症が波及しますので一時的な
歯根膜炎が起こり、“咬むと痛い”というような症状がみられます。
とは言っても、“ずきずき”の程度によっては、歯髄の取り残し(残髄)も考えられます。
抜髄後の痛み は決して珍しいものでもありませんが、回復が思わしく
ない場合には、技術的な問題も疑われますので転院も念頭に置かれた方が良いかも知れません。