治療費は例え失敗しても絶対に返さないという信念みたいなものがあります。
矯正を中断

日付、時間:Thu Jun 15 2:06:08 Japan 2000    氏名: K   
所在都道府県:埼玉   職 業:会社員   年 齢:21歳      性別: female  

質問:
私は、ある矯正歯科室に通っていました。先生に初めは、矯正は抜かないでもきれい になると言われました。それで、矯正をすることを、決めてレントゲンだの歯形など検査をしました。
それが先生がだんだん抜かないときれいにならない→移植をしないときれいにならない→手術を しないときれいにならないと言いはじめ。それで、こわくなってやめようと思い、「はじめは、そう言 ってなかったじゃないですか。」と先生に言ったら「これは信頼関係なので、やめてもらっても結構 です。」と言われました。それで、私は「でも、お金も払っちゃったし」というと「治療費、全額 かえしますから。」と言われました。
そして結局やめたのですが、返ってきたのは保証料だけでした。治療費はひとつも返ってきませ んでした。治療してもらったのだから、全額返せとは、言わないのですが、納得がつきま せん。どう思いますか。教えて下さい。

回答  細かいやり取りが分からないのでコメントのトーンも低めですが、対応が下手ですね。 ヤケクソで“治療費、全額”と言ってしまったのなら言葉通り全額、その時冷静に対応していれば “保証料の全額と治療費の一部”と言うべきだったと思います。

 医師の立場からすれば、保証料はともかく治療費は例え失敗しても絶対に返さないという信念 みたいなものがあります。死にそうな患者さんに最善を尽くした結果、例え亡くなったとしても治療 した行為とか労力は同じかもっと上という認識がありますので、それこそ全額(満額)は人情的に 控えたとしても半分(気持ちの上で)程度は請求することは社会通念上当然だと思います。
 遺族の立場からすれば例え遠慮した半額であっても、「死んだのに治療費まで…」という心境 もまた当然だと思います。

 最初の言葉と治療方針や結果が同じであることが望ましいことは言うまでも有りませんが、治療 を重ねて始めて分かることが想像以上に多いことは医療の性格上、是非認識していただきたいと 思います。もしそのドクターを本当に信頼できたならば、何もお金を騙し取ろうと思って言った言葉 ではないだけに治療という共通の道を歩んで方向が変わることは許せたのではないでしょうか。  そこに共通の認識がもてなかったことは双方に落ち度があるように思います。結婚する前に、 見た夢が、結婚したあとに方向が変わることは決して稀なことではありません。夢に向かって 進んだ結果、諸事情により方向が変わっても“諸事情”を十分理解していれば方向転換も納得 して同じ道を歩むことができます。

 “治療費、全額”にこだわると、半歩譲って“治療費の一部くらいは”という気持ちになりますが、 結果はともかくそこまで付き合った必要経費のほとんどだと思うと残った僅かな部分の金額で もめることの方がマイナスではないでしょうか。

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