日付、時間:Wed Mar 24 15:34:03 Japan 1999
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氏名: 三宅正樹
所在都道府県: 岡山
会社員: 会社員
年 齢: 28歳
性別: male
質問:
先日は歯の発生についてご丁寧に回答を頂きましてありがとうございます。
歯牙移植とはどのようなものでしょうか。親知らずの歯芽(歯胚)を移植するようなものでしょうか。
親知らずの歯胚も胎児期に形成されているのですか?
歯牙の牙は芽ではないのですか。
ちょっと勉強してみたりもしましたが。それから鮫の歯は何回も生えてくるのはなぜですか?
爬虫類もそうだったと思いますが。何か他の人とは質問の毛色が違うような気がしますが、
どうぞよろしくお願いします。
親知らずの歯胚は出産後に形成されます。詳しい時期は忘れましたが、10歳頃から
だったように思います。親知らずの歯胚(根未完成歯)移植だけは保険で認められていおり、
成功すると歯根が正常に完成して通常の歯同様に機能するみたいです。
しかし、実際の臨床で応用する機会はほとんど皆無です。と申しますのが、親知らずの根が
未完成で移植に使える状態は16歳前後のほんの限られた時期で、しかも移植を必要とする
歯の喪失がある症例ともなると臨床経験20年の私でも1度もチャンスがありません。
一般に歯牙移植は、成人、しかも中高年の方に対して行います。移植歯は、ご自分の歯
(親知らずなど)を使う自家移植と、他人の歯を免疫処理した歯を使う他家移植とがあります。
移植後数年は正常に機能しますが、5年以上経過すると歯根吸収等により炎症を起こすように
なってお役目御免となります。
詳しくは知りませんが、哺乳類は体の成長に合わせて2度歯が生えますが、魚類や爬虫類などは 顎骨の構造の違いからか何度も生えるみたいですね。