日付、時間:Wed Jun 21 1:24:48 Japan 2000
氏名: f.s.
所在都道府県:東京
職 業:会社員
年 齢:41歳
性別: male
質問:
はじめまして。数年前に神経を抜いた下の左奥、第1大臼歯がひどく痛み、別の歯科
医院で診察を受けたところ、取り残されていた神経が腐って炎症を起こし、歯槽膿漏にもな
っているので、抜くしかないと言われました。レントゲンを見せられ、説明を聞くとそうするし
かないのかなと思いますが、なんとか抜かずに治療できる可能性はないのでしょうか。
抜歯後のことはまだ説明を受けていません。先生が「抜く」とおっしゃれば、その先生に「抜かず
に治療を」といっても無理だと思います。転院するなら早いほうがいいと思うのですが、他のかた
同様どうすれば信頼できる医院に巡り会えるか不安です。
たいへんお忙しい中、申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
ご意見・ご感想:
先生に診察していただけないのがとても残念です。でも、このホームページ
のおかげで、自分の歯の状態や、今後気をつけるべきことなど勉強になりました。今後診察を受
けるときはなすがままではなく、医師にできるだけ自分の希望を伝えるべきだと実感しました。
メールアドレス: belgium@kikimimi.ne.jp
ホームページURL: http://
根尖病巣の程度と歯周疾患進行程度にもよりますが、41歳ということでもありますので保存の
可能性はあるようにも思います。少なくとも専門家の一人が“抜歯”と判断する限り、他の誰に診て
もらってもダメという可能性もありますし、多数決を採れば“抜歯”と判断する歯科医が多いであろう
ことは想像できます。
“抜歯”を決断された今の先生に頼んでも、おそらく技術的に限界を超えていますので多くは期待
できないでしょうね。その中で、歯牙保存の可能性を極限まで追及してくれる先生を探すことは決して
容易なこととは思えません。しかし、その努力は決してその歯だけの結果に留まらず、歯周疾患
進行傾向や以後の根管治療を上質の治療に導く可能性を秘めていると確信します。
“この先生なら大丈夫”といった情報はありませんが、
歯周外科医一覧表に掲載された先生をはじめ、複数の先生に相談された上で今後の方針と
ケアを決められてはいかがでしょうか。
回答:
“これ以上悪化させない”ためには適切な治療しか有りません。反対に適切な治療が行われる
ならば、少々進行しても同様の処置で改善します。信頼できるドクターを探すことに全力を尽くす
べきです。それ以外の努力はほとんど無効と認識すべきです。
月並みですが、頑張って歯磨きをすることと、十分な睡眠をとって体力維持を心がけるのがせめて
もの対策でしょうか。