早期治癒を望むならば歯肉を切開して骨の尖端部分を削ってやれば速やかに治癒します。
抜歯後2か月

日付、時間:Tue Jun 27 0:33:08 Japan 2000    氏名: YAMAUCHI   
所在都道府県:静岡   職 業:会社員   年 齢:41歳      性別: male  

質問:
いつも、お返事頂きましてとても感謝しています。2ヶ月程前に親知らず(上左8)を 抜いていただいたのですが(上左6欠損で7−5ブリッジ、3回程このホームページに質問しました ものです)、抜いてから2週間経った頃に、そのさらに奥の歯茎の前側から、新しい歯が生 える時のように尖った先が、歯茎を突き破りました
以前、局部のレントゲンを撮った時、左上8の隣に大きな歯石が写っていると言われた事があ りまして、歯石が残ってしまった物なのか、出来損ないの第4大臼歯なのでは?ととても気に なります。しばらくしたら、「出てきた先っぽ」は、キズ口をふさぐかの様に今は、歯茎で覆われ てしまいました。が、そこを手で触ると痛いし臭いし、少しズキズキと重苦しいので、歯医者さん に行こうかと迷っています。しかし、かかりつけの歯医者さんは、少しキツイ女医さんで、変な事 いったらまた、取り合ってくれそうも無いので、どういうふうに言ってみてもらおうか迷っています。
河田先生、この様な症状って普通にあるのでしょうか。以下私の立てた仮説です。

  1. 歯を抜いたが、隣接していた大きな歯石は残ってしまい、歯茎の中に埋まってしまった。放っ ておくと歯槽膿漏になる。
  2. 第3大臼歯にくっつく様に出来損ないの第4大臼歯が埋まっており、第3大臼歯を抜いたが 第4大臼歯が概にバイ菌に侵されており、放っておくと、歯槽膿漏になる。
変な相談なのですが、よろしくお願いいたします。

メールアドレス: k-yamauti@tokai.or.jp   ホームページURL: http://

回答  歯石が残っていればもっと激しい炎症を起こしています。第4大臼歯ですとレントゲンを撮った 際に確認できているはずす。それと“尖った先”というような形態は有りません。

 おそらく親知らずを抜歯したあとの、周囲骨が尖ったような形態であったために歯肉に覆われ ることなく飛び出してしまったものと思われます。生きた骨が生体外(歯肉の外)でいつまでも 生活することは不可能ですので、その内死んだ尖端部分から風化の如く崩壊して歯肉に埋没 したのでしょう。埋没したとはいえ、先端部は壊死状態ですので周囲歯肉に軽い炎症が残って いるものと解釈します。

 気になる痛みで、早期治癒を望むならば歯肉を切開して骨の尖端部分を削ってやれば速やか に治癒します。そのまま放置していても、そのうち自然治癒するはずです。
 普通この説明をすると、ほとんどが「それではしばらく様子をみます」ということになってそのまま 治癒しているようです。そうは言っても念のために一度診ていただいた方が良いですよ。

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