日付、時間:Sun Jul 2 16:57:51 Japan 2000
氏名: Y.S.
所在都道府県:東京
職 業:学生
年 齢:23歳
性別: male
質問:
こんにちは。(^^) 4月に虫歯と歯医者さんの治療ミスのため、上の左側の前歯(1番
と2番)が差し歯となりました。
僕は趣味でクラリネットを吹いているのですが、演奏会が5月にあり、治療が終わったときには本番
が1ヶ月前に迫っていたため、ほぼ1日おきのペースで楽器を吹いていました。演奏会までの練習、
演奏会本番は普段通りにいったのですが、演奏会の翌日から目と左側の顔全体に鈍い痛みが
出るようになってしまいました。はじめの頃は目の痛みが主だったため、眼科・脳神経外科にか
かったのですが、特に異常はありませんでした。しばらくして目の痛みが多少軽減してくると共に、
差し歯にした部分と上の左側の歯全体に違和感が感じられるようになってきてしまいました。
差し歯を入れていただいた歯医者さんに相談したところ、かみ合わせを調整していただき、差し歯
自体の違和感はほとんどなくなりました。ただ、左上の歯全体の圧迫感はまだ残っています。顔の
だるさもそのままです。先週、整形外科で同様にだるい感覚のある首のレントゲン写真をとっていた
だいたのですが、異常はみられないとのことでした。
差し歯を入れた後に、顔にだるさがでるということは、あることなのでしょうか?
やはりクラリネットを吹いたことが原因でしょうか?
それとも、その他の理由で歯並びが微妙に変化してしまったのでしょうか?
(僕は子供の頃から歯ぎしりをしています。また目が痛むようになったときは上の右側の親しらずが
ちょうど生えてきたときで、この歯は3週間ほど前にぬいてもらいました。)
上の前歯が差し歯でも、クラリネットを演奏することは可能ですか?
症状が左目、左の歯全体、左の頸部・肩と広いため、原因が歯科的なものなのかはっきりしない
のですが・・・。どうぞよろしくお願いします。
ご意見・ご感想:
掲示板をよく拝見しています。自分とは症状の異なる方への先生のご回答も、
これからの自分の歯の健康を考えていく上でとても参考になります(今回差し歯の問題を抱えて、
そのことを身にしみて感じています)。 これからもどうぞがんばってください。
メールアドレス: y-shige@mxk.mesh.ne.jp
ホームページURL: http://
入れ歯や矯正装置はともかく、ブリッジでも管楽器は演奏できるよう
ですのでさし歯でクラリネットは大丈夫でしょう。
お伺いした状況から最も考えられる原因は根管治療の不備です。整形外科的な要因やその他
あらゆる要因を否定することはできませんが、最も考えられる要因は痛みの中心部分に存在する
可能性が高いと思います。
一度さし歯にしたものを再度根管治療をするのは、おっくうなものですが、状況とレントゲン所見
を参考に一度はずして確かめてみる価値は十分ありそうに思います。さし歯をした先生にたずねて
も、面子や技術的限界もあってまともな回答が得られるとは思えません。信頼できそうな医院を探し
て診断していただいた方が良さそうです。
回答:
“差し歯が微妙に大きくできあがってしまう”ということはあります。横方向に大きくなると、隣の歯
とのコンタクトがきつく圧迫感を感じます。しかし、“フロスを少し力をいれてゴシゴシすると入る”との
ことですのでコンタクトの方は問題なさそうです。以前に、咬合調整を行って違和感が無くなったと
いうことでしたので、高さが高すぎたのは事実としてあったのかも知れません。
そして、今回も“右上の2番と右下の2番がぶつかる”とのことですので、まだ少し高いのかも知れ
ません。それと、アゴは垂直方向に動くだけでなく、前後・左右にも微妙に運動しますので、その運動
方向のいずれかの方向で早期接触が起こっているのではないでしょうか。
さし歯の装着と症状の発生時期が同じ頃ですので、接触関係を調整するのが近道のように思いま
す。顎関節症の原因の一つに“早期接触”も含まれますが、あまり大げさに考えなくても局所の異常
を探した方が良さそうに思います。