本当に治療不可能な根管は5%程度。
根管治療不能?

日付、時間:Tue Jul 18 22:05:24 Japan 2000    氏名: S.O   
所在都道府県:東京   職 業:会社員   年 齢:29歳      性別: male  

質問:
 風邪を引いてリンパ腺を腫らし、歯にも不安を持っていたので、歯医者へ行きました。 その日は、レントゲンを取って歯石の除去をして帰り、次から先生のレントゲン結果から歯科治療 の指導がありました。
 次に歯医者に行ったときは、風邪も治り歯茎の腫れも引いていました。その時の歯科治療の指 導は、下の右第1臼歯を9年ほど前に抜歯して第2小臼歯と第2大臼歯でブリッジにしているので すが、第2臼歯の下に膿み袋ができているが、第2小臼歯の歯が、曲がって生えているの と、おそらく歯の状態があまり良くないということから、同じようにブリッジにしなおすことは難しい。 また、第2大臼歯を抜歯する可能性があるが、大きな神経に近く、歯科医では抜歯ができ ず、今痛みがないのなら治療は勧めないといわれました。さらに、膿み袋はかなり大きいといわれ ましたが、この部分の治療は止めてしまいました。
 痛みがなければ、この膿み袋は放置しても大丈夫なのでしょうか?
 また、以前違う歯医者で冠にした上の左第1大臼歯の冠を入れなおすことにしました。この冠は、 横の歯との間が大きすぎてすぐに食べ物が詰まってしまって困っていたので、付け直してもらうこと にしました。ただ、この歯も根の治療が必要だったと思われるのですが、以前の歯医者で根を治療 したときにかなり奥までいじっていてこれ以上いじると歯が割れてしまうので、できないといわれまし た。
 次に、前歯の上1,2の差し歯が歯茎が後退して汚くなっていたので、新しくしましょうといわれ、歯 の根状態も悪かったので根の治療をしてもらいましたが、最終的には完全に膿みを除去できな いまま一本8万の差し歯を2本いれました。
さらについでに、上の右の1,2,3の間に詰めていたプラスチックの色が悪くなっていたので、入れ 替えましょうといわれプラスチックをとったら中が虫歯になっていたため、言われるままに治療をして もらうったところ、歯を削ったら神経までとどいていて神経を抜くことになりした。この前歯の歯の神 経を抜くことによりさらに前歯3本を差し歯にすることになってしまい、かなりショックを受けていま す。
さらに、先に入れた2本の差し歯と同様一本8万円の歯をいれる予定ですが痛くなかった歯がさし歯 になってしまうショックと膿があるとわかっていながら処置ができないということで、かなり不安があり、 質問させていただくことにしました。 よろしくお願いします。

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回答  “曲がって生えている”ために根管治療が不可能な歯って、現実に存在します。前歯部の根管治療 に際して、“完全に膿みを除去できない”というのはちょっと素人的発言で真実を正しく表現していない 言葉で、「完璧な根管治療ができない」という方が正しい表現だと思います。

 比較的治療の容易な前歯部の根管治療が完璧にできないようでは、ちょっと曲がった歯や大臼歯 の根管治療はほとんど技術的に不可能かも知れません。そのような状況で、治療を放置したり抜歯 を決断するのは問題があるように思います。
 根管治療の上手な先生を探して(言うのは簡単ですが実は難しい)、異なった観点から診断するよ うにして下さい。実際には、複数のドクターに相談してみるのが良いのではないでしょうか。

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