日付、時間:Fri Jul 28 2:41:05 Japan 2000
氏名: k.k
所在都道府県:東京
職 業:会社員
年 齢:35歳
性別: female
質問:
いつも先生のホームページを拝見して自分の歯科知識をアップデートさせて頂いてお
ります。
現在歯科に通院していますが、別のクリニックで治療した歯(下顎左6番)を再治療しています。根管
治療が大変らしく担当先生から「最悪 歯を一度抜歯して悪い部分を外で直してから戻す
方法もあります。」と説明を受けました。
担当の先生のお人柄を考えると最善策なのだとは思っていますが、一般患者の私には難しすぎて
いまいち理解できないのです。これは自家移植なのでしょうか?移植にもいろいろあると思うのです
が、一般に移植の難しさ(歯根膜にダメージを与える為5年を目安にと)を聞きます。患者側のリスク
の有無はどうなのでしょうか。
先生のホームページで拝見したヘミセクションも選択肢の一つに出来ない程大変なのかな?
それともヘミセクションよりこちらの移植が安全策なのでしょうか?
一人で悩んでいます。
最後に、基本的な事で申し訳ありませんか゛、根管の長さは成人で何o位なのでしょうか?先生も
御忙しいとは思いますが よろしくお願い申し上げます。
“根管治療が大変”というのがどのレベルなのかが分かりません。第一の選択肢は、あくまでも
根管治療によって解決の道を探るべきだと思います。
一度抜いて再び植える処置を再植と言います。再植は自家移植同様、
上手くいけば10年以上機能する可能性もある反面5年程度でダメになるリスクがあります。それで
も抜歯していまうよりは賢明な方法だと思います。一方 ヘミセクション
は、根管治療が不可能な根が2本のうち1本だけの場合に限られることと、術後は臨在歯との連
結(Bridge)が必要です。臨在歯がすでに抜髄済みとか歯冠修復されている場合にはそれ程抵抗
はありませんが、全くの健全歯の場合は新たな歯牙切削が必要ですので考慮の余地が生まれて
きます。
ヘミセクションの可否については、実情を一番把握されている担当医に相談してください。
根管の長さ(根管長)は、歯牙の咬合部分を全く削合していない状態で、大臼歯はおおむね
20mm程度です。
返信:
お忙しい中、早急にご回答頂きまして ありがとうございました。(^○^) 大変、参考になりました。
早速 担当医にヘミセクションの事御伺いしてみようと思っています。
治療する側としてはヘミセクションも再植も術式の難易度としてはどちらにも優劣しがたいとは思う
のですが患者としてはどうも移植に抵抗があったので先生に御伺いした次第です。
ヘミセクションの適用要件も非常に良く理解できました。本当にありがとうございました。
先生も 暑いですから お体に御気御付けください。
また、よろしくお願い致します。