日付、時間：Thu Aug 17 18:46:14 Japan 2000 　　 氏名： ＫＷＭＫＴ　　　
所在都道府県：大阪　　 職　業：会社員 　 年　齢：53歳　　　 　 性別：　male　　

上顎７番口蓋根の破折
ヘミセクション

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質問：
【以前の質問】回答ありがとうございました。
その後、何度か行きつけの歯科でスケーリングをしてもらいましたがやはり症状（膿、違和感）が 改善されないので大学病院に行きました。
レントゲンでは特に根は悪くないようでしたが、弱くなっているので隣とブリッジした方がよいと言われ ました。私は７番だけで決着を付けたいという気もありましたが、とりあえずクラウンをはずしてもらえ るので了承しました。（とにかくクラウンをはずしてくれと歯が訴えているような感じがしていましたの で・・・）クラウンは以外と簡単にはずれました。
結果は、やはり歯が根の方で二つに割れていてその間に膿がたっまているということでした。主治医 によると、割れている片方（大きい方）を残したいが、最悪は抜歯をして５番６番とブリッジする必要が あるということです。（感触として抜歯されそうな雰囲気です。）
クラウンをはずしたあとは違和感もなくなり痛みもないのですが、やはり抜歯は必要なのでしょうか？
先生のＨＰで「ヘミセクション」という治療法を知りましたが主治医のいう”片方を残す”とはそのことで しょうか？
　私の場合、可能性は低いのでしょうか？
また、ヘミセクションをした場合でも保険は効くのでしょうか？
なお、歯を残しておいた方がよいということは漠然とはわかりますが、抜歯する場合との大きな違い は何でしょうか？
　５３才という年齢からすると抜歯も仕方ないのかなという気持ちにもなってきますが・・・なお５番６ 番とも抜髄、クラウンです。これだけの情報で申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

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　やはり割れてましたか。
“残したい根”ということですので、おそらく一番太い口蓋根だと思います。上顎７番は、通常頬側 に細い根が２根、舌側（口蓋側）に太い根が１根・計３根あります。割れた根は再生が絶対不可能 ですから抜くしかありません。部分抜歯、つまりヘミセクションです。根の状況によっては、ヘミセク ションが不可能な場合や、しても予後が悪い歯がありますので、手術前に「必ず２根は残る」とは 言い切れません。また、現実にヘミセクション術中、もしくは術後に残る根っこも抜歯という方向に 変更しなくてはならない状況も考えられます。
　とは言ってもほとんどのケースが、何とか成功するものです。頬側２根が無事残ったと仮定しますが、 その場合の手術料・あとの補綴処置は保険適応です。

　手前の５番・６番が健全歯ということですので、私としても７番１本で決着を付けて欲しいと願います。 １根が割れるような状況ですから、この度残った２根も何れ割れる可能性は高いのでその事に重点 をおけば、手前の歯と連結して補強すべきです。しかし反対に手前の歯に多大な犠牲を強いる結果 が予想されますので、「使えるところまで」と割り切って７番単独で回復する方が、トータル的には望ま しいと判断します。
　また、例え将来７番が抜歯となっても、何も補綴しない→抜きっぱなしの方が望ましい選択だと 思います。