あらかじめ危険が想定される中で100%危険を回避することは絶対不可能です。
抜歯後の麻痺?

日付、時間:Thu Aug 31 17:49:19 Japan 2000    氏名: H,H   
所在都道府県:埼玉   職 業:主婦   年 齢:27歳      性別: female  

質問:
はじめて、質問させて頂きます。
7日前、横になって倒れていた左下の親知らずを抜きました。通っていた歯医者(A医院)では 神経が近いので抜けないと言われ、紹介状をもらい、大学病院の口腔外科で、抜歯しました。 私は1年前にも右下の親知らずが埋伏智歯だったので、同じ大学病院で抜歯したことがありま す。その時にいずれ、左も抜いた方が良いと言われていたのですが、結婚式を控えていたので、 とりあえず、痛みはなかったので、様子を見て抜こうと思っていました。
今回、大学病院の先生は、1年前抜いていただいた先生は退職されていたので、その先生の引 継ぎの先生でした。A医院から上下全体が写ったレントゲン写真を借りていたのですが、当日レ ントゲン写真を私が持っていくのを忘れてしまったのですが、私「レントゲン写真を持ってくるの 忘れたのですが。」当然、レントゲンを取り直すはずだと思っていました。医師「大丈夫、話は聞 いているし、1年前の写真があるから。」とおっしゃられて、写真は取り直しませんでした。
それから、前回右下の抜歯で1時間かかったので、抜歯にかかる時間を伺ったところ、「20分か 長くて40分だよ。」といわれ、手術が始まりました。しかし、手術は困難だったようで、出血も多か ったらしいし、なんと1時間半もかかりました。口は開きっぱなしで、うがいは出来ないし、顎を抑え られ、引っ張り出せず、結局割って、けっずって、本当に死ぬ思いでした。
先生は術後「いやあ、レントゲン写真は当てにならないな。」とおっしゃられ、「久しぶりだなこんな に長くかかるのは」といわれました。そして、「麻酔がとれた後、下唇に麻痺が残る可能性がある から。」とおしゃられました。私はその時、初めて麻痺の事を聞かされ驚きと不安な気持ちになりま した。実際、抜いた当日はそれほど感じなかったのですが、徐々に左下唇、犬歯周辺の歯茎、左 下顎のあたりに麻痺が出てきました。今日で7日経ちますが、麻痺は治っていません。
大学病院の先生に症状を説明した所、「日常生活には問題ないでしょう。様子を見てください。」 「出血が多かったから、神経を圧迫したのだ。神経は切れていないから大丈夫。」とおっしゃってい ます。食べたり、しゃべったりには確かに支障はないですが、知覚の神経が無く、ハブラシがあたっ ているのも感じませんし、口紅を塗る感覚もありません。それに、麻酔がかかったような状態でご はんを食べるのはつらいです。いったいいつまで麻痺が続くのか教えてください。
特に薬は無く、ビタミンをとるとか、レーザーをあてると言う治療を聞いたのですが、何か良い治療 方法はないのでしょうか。
他の方の質問の回答の中で先生は、千本中一回も麻痺を出した事が無いとおしゃっていましたが、 私の麻痺場合、大学病院の先生の人的ミスなのか、時間がかかって出血が多かったからなのか、 レントゲンを取り直さず手術をしたことにも疑問をもっています。どこかに訴えたい気持ちです。どう か、ご意見、ご回答頂けます様、よろしくお願い申し上げます。

回答  あまり結果論で話を進めると人間関係がしんどくなりそうな話です。

 レントゲンを撮った・撮らないは全く関係ないでしょう。1年や2年はおろか10年経ってもそれ程変わ るものではありません。負担を考えて親切心で、レントゲンを撮らなかったと思いますが、仮に今回 レントゲンを撮ったとしても結果は同じはずです。
 確かに私の場合、何千本の親知らずを抜いて知覚麻痺はありませんが、何時遭遇するか心配ばか りしています。抜く前には必ず麻痺の可能性を5分ばかり説明(事前弁護)していますが、いつもながら 大変なエネルギーを消費します。身勝手ながら、親知らずを抜く限り、確率1/1000程度で麻痺を起こ す可能性を中学校の保健の授業ででも徹底して教えておいて欲しいとすら思います。

 ホームページにも掲載されている通り、一度麻痺が起これば、数週間で消失するものから、数年・ あるいはそれ以上かかるものまで様々ありますので損傷の原因と程度によって経過は予測できませ ん。それと、大学病院は、最終学府としての権威がありますので、万全の体制を整えた設備とスタッフ の下で生じたトラブルは防ぎ様のない状況と判断されます。
 そのような事態が想定されるからこそ大学病院に紹介するわけですが、あらかじめ危険が想定され る中で100%危険を回避することは絶対不可能です。責任を追求するよりもこれからの対処方法を 模索するべき時期だと思います。

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