日付、時間:Sun Sep 3 1:34:04 Japan 2000
氏名: NN
所在都道府県:東京
職 業:その他
年 齢:19歳
性別: female
質問:
ずっと気になってきた出っ歯を治す決意をして、最近歯科医に相談しに行ったのですが、
そこで4ヶ月の部分矯正をして、その後セラミッククラウン法で前歯4本を永久補綴すれば、やく半
年で全てきれいになり、その後歯が逆戻りすることもないと言われました。しかしそんな虫の良い
話しがあるのでしょうか。ぜひ先生の意見をお聞かせください。
メールアドレス: satomix@zb3.so-net.ne.jp
ホームページURL: http://
審美のために神経を取ったり補綴するのは反対です。
確かにある程度矯正して歯軸方向を代えて補綴すれば半年程度で審美性の回復は見込める
とは思います。出っ張った歯が大虫歯で抜髄しなくてはならない状況であれば選択の余地も
ありますが、健全歯であればできるだけ避けたい手法のように思います。
本格的な矯正となれば、左右の第一小臼歯を抜歯することになるでしょうが、その方が後々
後遺症を残すことが少ないと思います。
返信:
こんにちは。
先日、矯正後のセラミッククラウン法による永久補綴は良いのかどうかと言う質問をしたものです。
早速のお返事どうもありがとうございました。専門的なことが何も分からないため、先生のアドバイ
スは本当に嬉しかったです。
しかし、先生のアドバイスを頂いたとき、実は私はすでに矯正を始めてしまっていたのです。セラミッ
ククラウン法が、私が思っていた以上に危険を伴うものだということを、先生のホームページを拝見
したり、実際補綴装置として装着している人の話などを聞いて知るにつれ、恐くなってしまい、言えな
かったのです。
すでに、セラミッククラウン法を勧めた歯科医の元で部分矯正を始めてしまったこと、近い将来就職
活動が控えているため、矯正装置をつけていられる期間が半年で精一杯なことなどを考えると、や
はり私にはセラミッククラウン法しか残っていないのでしょうか。
だとしたら、セラミッククラウン法の危険性と気をつけるべき点をもっとよく知りたいのです。
なにかよいアドバイスがあれば、お願いいたします。
返信:
抜髄しないでクラウンを装着したとすれば、将来歯髄炎を起こして抜髄しなくてはならない可能性
が高いこと。抜髄したとすれば、根尖病巣ができる可能性があること。補綴物の不適合により歯肉
炎症を起こす可能性。歯肉変色。歯肉退縮による歯根露出。二次カリエス。歯根破折。
以上のようなトラブルがいずれ起こって、補綴物は何時か作り変えなければならない運命にあり、
そのたびに時間と金銭的負担が必要となることを想定して心の準備をしておく必要があります。
歯医者の腕次第という側面もありますが、生涯自分の歯を残す努力(歯周疾患のメインテナンス→
このホームページにしつこいくらい書いてあります)が大切です。就職活動時期に矯正装置が入って
いるとマイナスという社会情勢でもないようですので、今からでも変更は可能ではないでしょうか。