日付、時間:Tue Sep 5 7:56:02 Japan 2000
氏名: A.S
所在都道府県:福井
職 業:その他
年 齢:32歳
性別: female
質問:
前回7月25日に質問させて頂きました。また疑問が出てき
ましたので、質問させていただきます。
今、右上6番の根管治療がうまくいってません。抜髄後もう3週間近く経つのですが、歯をさわっ
ただけで痛みがあります。治療はリーマを2、3度入れてレーザーと貼薬ですが、リーマで痛いと
ころがあると、リーマの長さを短くしているようです。私としては、リーマが当たるより少し奥が
痛いように思えます。完全に清掃するには根管の長さにぴったりの長さが必要では?と思っ
たので、聞いてみましたがあまり奥まで当たると良くないとのこと。本当にそうなのでしょうか?
右下4番の抜髄後も痛みが長引き(まだ時々痛みがあり、クラウンの仮止めの状態)右上6番も
治らないので、先生のプライドを傷つけたのか、「化膿しやすく、治らない体質のめずらしい患者さ
んだから、このまま治らなければ抜歯も考えないといけない」と言われてしまいました。少しでも早
く治りたいと思い約2か月、週3、4回の通院を続けていますが、精神的に疲れてきました。
河田先生の治療方針ですと、化膿症であったとしても、根管治療の良し悪しで快方に向かうの
では?と思ってしまいます。根に問題のある歯が多いようなので、根管治療によって少しでも歯を
長持ちさせられるものなら・・と思うと河田先生に治療を御願いしたほうが、すっきりするのではな
いかと考えます。(1日でも早く治りたい気持でいっぱいです。)ただ、遠方であり会社勤めですの
で、時間的、費用的な制約があると思うのですが、それでも治療をして頂けるのでしょうか?
もし、治療を御願いできるとすれば、治療中のままの方が良いのでしょうか?
近所の歯科医院なので、治療途中で行かなくなるのもどうかとも思いますし、かといってクラウン
をかぶせてからではクラウンは使えないでしょうし(右下4はメタルボンド)一体どうしたらよいかと
悩んでいます。お忙しいところ申し訳ありませんが、アドバイスをお願い致します。
根管治療は必ず成功するものでもないし、治療不可能な歯もあります。しかしお伺いした
状態ですと、ご指摘のように“リーマが当たるところ”が歯髄の残存物で、その奥が炎症を
起こしていると思います。痛くっても(当然麻酔をして)その残存物(汚物)を除去しない限り
回復の見込みがないものと思われます。
当院での治療は、後々の補綴物作成は別にして1回が原則です。1日に2本はちょっときつい
ようですが、少なくともクラウンを装着する以前、どちらかというと今のままの方がベターです。
メタルボンドについては、中にメタルコアが入ってなければ噛み合わせ部分に穴を開けて治療
することが可能かも知れません。
一言:
1日で何処まで治療できるか、こちらも緊張します \(^^@)/
診断:
6|については、触ると痛かったところは、口蓋根で根尖部までの治療がほぼ完璧に
できていたようです。問題は頬側の2根管です。根尖部付近で弯曲・狭窄していたために根管
形成が不十分でした。痛みが改善しなかった原因は、おそらくこの2根管だったと思います。
この状態でいくらレーザーを照射しても無駄でしょうね。
“ほとんどの歯がヒサンな状態”という表現も一部当たっていますが、幸いにも根管治療は
かなり丁寧に為されていますので、根尖病巣に発展する可能性はかなり低いように思います。
勿論すでに根尖病巣のできた歯もありますが、進行が緩慢ですぐにあちらこちらが痛くなる
こともなさそうです。
それよりも、二度と…と言うか、今後できるだけ神経を取るような事態を先送りするために、
今までに治療されて詰めてある歯を今のうちに治療しなおす必要があります。3|347
は当院で治療しましたが、治療中の6|は当然ですが、7|
|348は二次カリエスですので治療が
必要です。その他には、緊急ではありませんが、
|56も適当な時期を見つけて治療する
必要がありそうです。
一番大切なことは、今後毎月歯石を取り続けることと、その中で見つかるムシ歯をできるだけ
こまめに治療していくことです。抜髄した歯が平均よりは多いので、歯根破折による歯牙喪失の
可能性は否定できませんが、1本でも失わない努力と失った時の素早い対応が全ての歯を
救うという気持ちで大切に手入れしてください。
報告:
お忙しいところ、たびたびの質問で申しわけありませんが治療後についての報告&質問をさせ
てください。
報告:右上6について
口蓋根の先と思われる部分?!の歯茎(3ヶ所)が浅いクレータのようにくぼんで赤くなっていた
件は、先生のおっしゃるとおり、だいぶ小さくなり、痛みも緩和してきました。(腫れることはありま
せんでした。)また、根管治療に関しては物を噛んでズキズキすることはなくなってきました(先生
のご説明のとおり、根充剤の影響?!で少し長引いているのかもしれませんが、これまでの治療
ではここまで痛みが回復したことはなかったので、本当にホッしています)。
質問:左上6について スケーリング後、歯茎と歯の間に冷たいものが入ると、ズキッとしみます。
この歯は神経がなかった?!ように思いますが・・。この痛みは歯茎の痛みでしょうか?
また、歯茎の状態が回復すれば治まるものなのでしょうか。
左上12について スケーリングのあとだからかもしれませんが、水が入る感じ?が多くなったよ
うに思います。
スケーリングのあとの歯茎はどうなりますか? 回復すると多少は治まるものでしょうか?
根管治療も含めて必要があると感じていますが、ちなみに先生のところで前歯4本を入れかえる
場合、補綴物の作成を含めると、何日くらいの通院が必要ですか?
また、保険のものを希望した場合、費用はどのどのくらいになりますか?
先生の医院では、保険適応のものを勧めていらっしゃるようですが、「見た目」に関しては、素材
の違いよりも技工士さんの技術?!で自然な仕上りが期待できるのでしょうか? (以前行った
何件かの歯科医では、保険のものを勧められた経験がなく、保険の歯に関して無知です・・。)
わかる範囲で結構なので、よろしくお願い致します。
回答:
スケーリング後の違和感についてはしばらく様子をみておいてください。歯肉の炎症が治まる
ことによる違和感だと思います。今後もスケーリングを継続して健全な歯肉を獲得することが
大切です。
前歯の4本については、根管治療の必然性に迫られた時が治療すべき時だと思います。今すぐ
には必要ないでしょう。治療するとなればポスト除去、根管治療、メタルコアセットなどのが必要に
なります。最低でも3日は必要です。費用は保険で、¥8000*4 程度で少なくとも装着時には
メタルボンドと遜色のない仕上がりになると思います。しかし、材質の限界から5年後以降は
問題が生じるでしょうね。
回答:
毎月のスケーリングについては、特殊な技術はありません。黙って、座ってスケーリングするだけ
の積み重ねがとんでもない効果をもたらします。長い将来を考えると、できるだけ地元でそれだけで
も快く行ってくれる歯医者がいれば、それだけで十分です。メインテナンスだけで姫路は遠すぎます。
抜髄・根管治療につきましては遠くても来ていただいた方が時間短縮の上でメリットがあるように
思いますので、その節にはどうぞお越しください。基本的には一日1本が原則です。
それ以外の緊急的?な歯については、早ければ1日だけ。場合によっては1週間後以降にもう
一度程度で終わると皮算用しています。
回答:
基本的には顎の変形が原因です。
そこに、ブリッジ装着による環境の変化が一時的な症状発現のきっかけとなっているように
分析しています。あまりにも痛みがヒドイ場合には、消炎鎮痛剤で症状の緩和をしておけば、長い
目でみれば自然治癒が望めます。咬合関係に変化があれば症状が発現しますので、極力咬合
関係の変化が起こらないための努力が最善の薬だと思います。結局、毎月歯石を取って、いかに
現状維持を長期間続けるかが最大のポイントだという認識です。
<治療について>
よ〜く考えてみましたが、今の医院では左上7、左下4、右上7、右上3なども抜髄するようなこと
を言っていたようで、また1本につき何か月もかけて治療・・治るのか治らないのかわからない・・
行くたびにイヤミのような一言・・他の医院でも同じかもしれない・・というのは耐えられない気がす
るので、河田先生に治療をお願いしたいと思います。
(本音:はずかしながら、資格試験のために「受験生」の生活をしていますので、精神的なストレス
を感じたくないのです。次の年に向けて体調万全?!にしたい・・という気持で試験直後に治療を
スタートし、今ごろ完了するはずと思っていたのです。しかし、治療に時間を取られすぎる、長引く
痛みで集中力はなくなる、薬で吐気、熟睡できない・・などで参ってしまったという感じです。)
治療については先生にお任せなのですが、自覚症状としては下記のとおりです(治療中ですと、
アタマがぼーっとしてしまい、十分伝えられないと思うので今のうちに申告しておきます)。
上:右左とも7
歯の表面(頬側)を市販の歯石とりのようなもので触ると痛みがあります。 表面の虫歯?汚れ?
が気になります。特に左7と6の境目は歯間ブラシがズキッと痛いので虫歯では?と思います。
左6
スケーリング直後に比べると良いように思いますが、冷たいものがしみます。
また、歯と歯茎に食べ物がはさまるようで、補綴物の交換が必要かも?と思いますが・・。
下:ご指摘のとおり左348 56
特に4は、かなり削る必要があると思うのですが、やはり抜髄+銀色のかぶせもになってしまうの
でしょうか?また、左右とも3のよごれ?歯石?が気になってます。
できれば緊急的なものの他、1、2年の内に痛くなる可能性?!のものも治療しておきたいという
感じで、56も先生のところに行く機会にお願いできたら・・と思います。
その場合、根管治療を含むと思うのですが日程的にどうでしょうか?
こちらの希望としては、次回の予約を10月11日〜13日もしくは翌週頃にお願いできたらと思い
ますが、先生のご都合はいかがでしょうか?
近日中で結構ですので、返信頂けたらと思います。よろしくお願いします。
回答:
左上の冷たいものが滲みるのは、7番の象牙質知覚過敏とおもわれますが、その原因が67部位
への汚れの貯留が根本的な問題だと思います。その意味で、6番のクラウン再製は有効かも知れま
せん。右上の76番も同じです。
左下34は何らかの処置が必要です。4番はいよいよならレジンジャケット冠で回復すれば銀色
は免れます。それ以外の左下に関して歯石除去は必要ですが、さ程緊急性はないものと思います。
10月11日〜13日は何時でも結構ですよ。どうにでも融通が効くはずですから、日にちが決まっ
たら受付に直接電話して下さい。