関節頭の形態は咬合高径の変化に対応しているはずです。
アゴが痛い!

日付、時間:Thu Sep 14 12:10:38 Japan 2000    氏名: R・K   
所在都道府県:東京   職 業:会社員   年 齢:27歳      性別: female  

質問:
初めてメールします。今年の3月頃、朝起きたらあごが痛くて開かなくなり、歯科医で 見てもらったところ、親知らずが他の歯よりもせり出ていて,かみ合わせ等の問題で、筋肉が萎 縮していると言うことで、下の親知らずを1本ぬきました。それから、マウスピースを作成し、就寝 中を含め一日できるだけ付けているという治療をしていました。
 その後の診断で、もともと歯の高さが低いのに加えて歯軋りが要因で、前歯の上下がだいぶ 磨り減っている(老人ぐらいの磨り減り方だと言われました。)ので、今度は全体的歯を全部か ぶせて、高さを上げる必要があると言われました。セラミックスだと150万、ハイブリットだとそれ よりも安いと言われましたが、この治療を本当に続けていくことが本当に必要かどうか不安です。
今は、スーパーボンドでプラスチック状のものを常につけている状態です。あごが痛くなったのは はじめてでした。今はほとんどありません。(ただ、口をあけるとカクッと音がすることがたまにあ ります。)ご回答お待ちしております。

ご意見・ご感想:
いろいろな質問に丁寧に回答してくださっているので分かりやすいです。

メールアドレス: tu_chan@hotmail.com   ホームページURL: http://

回答  単純に顎関節の変形ではないでしょうか。関節頭が変形していると、関節内での動きがぎこち ないものになって常に機械的刺激のある状態になります。関節雑音もその結果と考えられますが、 歯軋りや過度な運動によって、関節円盤が傷ついて炎症を起こすことがあります。開口不能状態 は、炎症の程度によって惹起されるものと考えられます。

 歯軋りなどによる咬耗のスピードは比較的緩慢ですので、例え少々咬耗しても関節頭の形態は 咬合高径の変化に対応しているはずです。また、今後関節頭の形態変化(リモデリング)によって 自然治癒も期待できますので、不用意な咬合の改善は控えるべきだと思います。

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