根管治療の不備か二次カリエス、それともブリッジの脱離。
ブリッジのすき間

日付、時間:Fri Sep 15 15:00:37 Japan 2000    氏名:    
所在都道府県:鹿児島   職 業:その他   年 齢:30歳      性別: female  

質問:
 歯のことでかなり悩んでいます。この年で相当ボロボロです。もともと上下左右4番・8 番がありません。
 10代の頃の歯の管理が悪かったため上下左右7・8番はすべて虫歯治療をしており銀のかぶ せ物をしています。左上5・6番はブリッジです。歯の色は全体に黄色っぽく、たてにヒビのような 線が入っています。歯質が弱いのか上の両1番は端が欠け修復しています。治療していない歯 は前歯の13本しかありません。歯茎も下がってきています。歯のぐらつきはありません。歯医者 には2〜3ヶ月に1回歯石除去に行っています。
 今一番の悩みは左上のブリッジのあたりの歯茎が縮んでいて、食べ物のカスが詰まりやす く、口臭があるということです。歯磨きは食後に行い、歯間ブラシ、フロスも使っています。 歯間ブラシ、フロスにツンとするような匂いがつきます。ブリッジを作り直せば改善されるでしょう か。
 また左上7番の外側の歯茎を指で触ると悪臭がすることがあり、この時は歯ブラシでのマッサー ジで改善されましたが、歯茎の病気でしょうか。
 歯にヒビのような線が入っていることも、そのうち歯がガラガラと崩れるのではないかと心配です。
 世の中、歯並びや白さを気にする時代ですが、私にとっては残った歯をどう保つか、歯茎をどうや って健康にするかが大問題です。これ以上悪くしないため、歯を健康にするためのアドバイスをお 願いします。

メールアドレス: chihiro-b@po3.synapse.ne.jp.   ホームページURL: http://

回答  左上の7番、もしくはブリッジに何か問題がありそうですね。
 根管治療の不備か二次カリエス、それとも7番の脱離。いずれにしても、そのブリッジを精査して 問題点の改善…ブリッジの再製が必要なようです。

 歯が黄色っぽく、ヒビが入ったような歯って、欠け易いという欠点がある反面、ムシ歯や歯槽膿漏 になり難いという長所もあります。定期的に歯石除去を行っていらっしゃるようですので、案外他の 人より長持ちする可能性もあります。強いて言うならば、何年かに一度、麻酔をしたり補綴物を一旦 除去して徹底的に歯石除去を行うことと、2〜3ヶ月に1回といわず毎月歯石除去を行うことで十分 末永く歯を保存することができます。

返信:
 さっそくのご回答ありがとうございました。先生のアドバイスどおり、かかりつけの歯医者で7番と ブリッジについて相談してみようと思います。
 黄色っぽい歯が虫歯や歯槽膿漏になりにくいという理屈がよくわかりませんが、月一回の除石を 実行しできるだけ長持ちさせたいと思います。(今かかりつけの歯医者で快くやってくれるかどうか 心配です。月一回の除石を習慣にしている人はまだなかなかいないのではないでしょうか。)

回答:
 “黄色っぽい歯”は、象牙質部分の石灰化程度が高く、有機質の含有量が少ないためにムシ歯や 歯槽膿漏の進行が遅いということで、人為的に抜髄してでも石灰化程度を高めて歯周疾患の進行を 抑制しよう( 無髄歯の優位性)とする試みもあります。
 歯牙保存の限界と可能性については、月一回の除石が もっとも有効な手段であることについては確信をもっていますが、現状ではほとんど世間に認識されて いません。私の医院でこそ数百人の方が実践され、その効果を実感されていますが、一般の認識 とは大きくかけ離れています。少ないどころか、ほとんど皆無でしょうね。

報告:
先生ご返事ありがとうございます。
実は私は現在転勤で某離島に住んでおり、ここには良い歯医者がないためまだ治療は始まってい ません。本当は早く行きたいのですが、こちらの歯医者は「歯茎が腐っているから」といってすぐ抜 歯するようです。怖くてとても行けません。
来週鹿児島市内のかかりつけの歯医者に行く予定です。 治療の経過はご報告したいと思います。また不安なときは質問したいと思います。 よろしくお願いします。


報告:Sun Oct 1 18:43:52 Japan 2000
9月15日に1回目の質問をしたものです。
 先生のアドバイスどおり7番の補綴物と456番のブリッジをはずして治療を行いました。7番は 補綴物の不適合とともに、虫歯になっており、そのため匂いと歯間ブラシ使用時の痛みが出てい たようです。神経はなんとか残すことができ、新しい補綴物を装着し、治療を完了しました。
 ブリッジの部分については、今までしくみを理解していなかったのですが、5番が欠損(生まれ つき)で4番、6番が支えとなっていて、4番は健康な歯ということでした。6番がひどい虫歯にな っており、神経も抜かなければならないということでした。(ショックです。)これが匂いの原因だっ たようです。これから2週間おきに薬の入れ替えをして治療をするということです。こんなにひどい 虫歯になっていたにもかかわらず、今までそれほど痛みはありませんでした。
 今にして思えば1年くらい前から歯茎がはれたような感じがあり、時々しみることもあった のです。その度に歯医者に行き、歯肉炎ということでレーザーをあててもらったり、薬をぬってもら ったりしました。このとき補綴物をはずしてみれば神経を抜くことはなかったのにと後悔です。
 神経を抜いてもブリッジの支えとして有効なのか心配です。また、ブリッジは4番(できれば5番も) を白いもので作ってもらう予定です。保険外で予算に応じて材質を検討することになっています。 予算は20万以内と思っていますが、耐久性や歯や歯茎のことを考慮するとどの材質が一番よい でしょうか。また、銀と白をつなげると壊れやすいといったようなことはありますか。
 今回の治療で、被せてある歯には本当に要注意だと実感しました。ズキズキいたくなくても虫歯 は進行していくんだなあと。これからは少しでも異常を感じたら補綴物をはずしてもらおうと思って います。また、まだ治療の途中ですが、悩んでいた口臭は改善されました。私の場合、痛みよりも 匂いがバロメーターのようです。 これからもよろしくおねがいします。

回答:
 1年前に症状があったにも係わらず、原因が特定できなかったのは残念ですね。 普通、その程度の症状では歯医者に行かないのと、折角行っても見抜けないことも多いように認識 しています。私の医院ですと基本的に毎月スケーリングに来てもらっていますので、わずかな異常 でも過去との比較や2度・3度と経過を診ているうちに発見する確率は高いようです。それでも、見落 とすケースもありますが、歯を80歳まで機能させるためにはやはり毎月の検診というかメインテナンス は不可欠です。
 日本歯科医師会でさえ「年/2回」と言っていますが、本当に入れ歯になりたくないと思えば「月/1回」 程度の努力が必要です。

 補綴物につきましては、保険外と保険内の違いは「白か銀」の違いだけです。耐久性云々はほとんど 変りません。それよりも、異常を発生させないためのメインテナンスと、異常が生じた時に素早く対応 できるものの方が良いと思います。つまり、保険外で高いお金をかけたので除去するのが勿体無い と思うようではマイナスです。


返信:Sun Oct 3 21:49:52 Japan 2000
 先生早速のご返事をありがとうございました。
 補綴物についてですが、先生のアドバイス受け、自分でも考えてみました。確かにこれ以上虫歯を 作りたくないという気持ちは強いのですが、今までブリッジをしていて4番の銀が目だってかなり憂鬱 だったという思いもあります。メンテナンスが十分であれば銀と白に虫歯のでき方に違いがなければ、 4番だけは白にしようと思います。異常があれば勿体無いなどと言わずに壊します (5番全部ないので、6番もかなり前にあって、6番の銀もかなり目だってますが)。
 それから最近気づいたのですが、右下7番(治療済み。銀の詰め物あり。有髄か無髄かは不明)が、 歯間ブラシをすると痛みがあり、血も出ます。よく見ると白い歯に黒っぽいところと、白と赤の横筋の ようなものが入っているところがあり、また、虫歯になっていて抜髄しなければならないのではと、気 になって仕方がありません。予定より早く鹿児島に上がって歯医者に行かなければと思っています。
 なんでこんなにすぐ虫歯になるのか、悲しいです。ブラッシングの仕方が悪いので しょうか。

回答:
 磨き方が悪いのは日本中ほぼ全員ですので、多少歯質が弱いのかも知れません。それよりも、 歯磨きをしていても、誰だってムシ歯(鉄製品が錆びるようなモノ)ができるわけですから、“ムシ歯 にならない努力”も大切ですが、できたムシ歯を早めに治療するためにも定期的なスケーリング を行う習慣を身に付けていただきたいと願います。

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