レントゲンで根尖病巣が確認されず臨床症状の認められないもの。
根管治療の成功率

日本臨床歯内療法学会の会員1,250名を対象に
アンケート調査
他の病院で治療(根管充填)をしてきたが新患として来られて
再根管治療せざるを得ない方は何人か
日付、時間:Sun Sep 17 0:32:20 Japan 2000    氏名: Ys   
所在都道府県:東京   職 業:学生   年 齢:19歳      性別: female  

質問:
根管治療の成功率はどれくらいですか?
その後はどうなりますか?
何をして成功といいますか? 一生使えることが根管治療における成功ですか?


回答  根管治療の予後を正確に調査・判定することは難しいと思います。何を基準に、何処まで調査 するかによって結果が異なるからです。

 判定の基準は、おそらく根管充填を行って数年後に、レントゲンで根尖病巣が確認されず臨床症 状の認められないものをもって“成功”としているように思います。勿論その中には、10数年後に 症状の現れるものも含まれていると思いますが、現実の問題としては“成功”の範囲に含めても 問題はないように思います。歯根破折や歯周疾患もありますので、“一生使える”という基準は 不適切であると同時に、そんな過度な期待は甘すぎるのではないでしょうか。まずは抜髄になら ないための努力、そして抜髄になっても10年以上使えるというような状況を目指すのが現実的な 目標だと認識しています。

 新たに抜髄する数と、過去の根管治療のやり直しの数がほとんど同じというデータが示す通り、 実際の臨床では根管治療の成功率が極端に低いと思います。或る公立病院の調査結果では、 自院での成功率を78%と報告していましたが、成功率の高いところでもその程度かも知れません。  正確なデータは持ち合わせていませんが、一般レベルですと50%以下ではないかと想像して います。

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