日付、時間:Sun Sep 17 22:14:10 Japan 2000
氏名: K.N.
所在都道府県:愛知
職 業:会社員
年 齢:31歳
性別: female
下顎智歯と下顎神経とは非常に近接していて、抜歯により多少なりとも傷ついく可能性は
結構高いかも知れません。傷つけば全て麻痺が残るかというとそうでもなさそうです。
麻痺の程度は傷の大きさにある程度比例すると思われますが、回復状態もまた個人の
回復能力の違いによって異なると思います。多少の傷であれば、遅いながらも何時か必ず
回復するはずですが、1年以上経っても回復しないという例も
ありますように3年・5年以上を要するケースは十分想定できます。
解剖学的には、近接どころか親知らずの根っこは下顎神経をしっかり抱きかかえている
場合もあるようですし、細心の注意をはらいますので考えられないことではありますが神経
を完全に切断してしまう可能性もあるでしょう。完全回復は不可能だとして、それでもある
程度の回復は見込めると思います。
麻痺が起こること自体かなり珍しいことですし、そのほとんどが数か月以内に回復します。
しかし、現実に数年かかる症例もあるようですし、広い世の中には生涯という症例があるかも
知れません。“可能性”という言葉を完全に否定できることって、果たして存在するでしょうか。
普通は、ちょっと大げさに言っているだけだと思いますが、質問の仕方によってはそのような
回答も考えられます。
返信:
お忙しい中、さっそくお返事をいただきましてありがとうございました。
先生のご説明で、少し気分が楽になりました。心配ではありますが、やはり近いうちに抜いてみ
ようと決めました。また、その時はご連絡いたします。ありがとうございました。