大切なことは、歯周疾患を完璧に抑制することです。
楔 状 欠 損

日付、時間:Sat Sep 23 8:56:32 Japan 2000    氏名: K.S   
所在都道府県:東京   職 業:会社員   年 齢:22歳      性別: female  

質問:
3、4年前、近くの歯科医院に行ったら、力を入れて歯を磨きすぎで、歯茎の境目 のところの歯が少しけずれていると言われました。
 その時、レーザーで治療をしてそれ以来何もしていないのですが大丈夫でしょうか?

ご意見・ご感想:
こういうホームページが有ることを雑誌で知りました。悩んでいる人にとっ ては、すごく活用できるし便利だと思います!!

メールアドレス: kaoru-sugi@maa.sst.ne.jp   ホームページURL: http://

回答  楔状欠損のことですね。二十歳を過ぎればそろそろ出現して きます。

 萠出完了時の歯は、表面の硬いエナメル質だけが歯肉から露出しています。その時期ですと どんな磨き方をしても“磨り減る”ようなことはほとんどありません。ところが、その後徐々に歯周 疾患が始まり、歯を支えている歯槽骨の破壊が起こってきます。それに伴って、歯肉も退縮して、 表面のやわらかい歯根部分が露出してきます。
 歯根表面はセメント質に覆われていますが、その厚みは薄く、そのすぐ下にある象牙質ともども 歯ブラシの摩擦によって簡単に削り取られてしまいます。一般的には、歯ブラシが強く当たる頬側 部分の歯根に多くみられます。この削り取られた部分を楔状欠損といいます。

 “力を入れて歯を磨きすぎ”と言うと、まるで「歯磨きを控えろ」と理解されがちですね。勿論それ なりの正しい磨き方というのもありますが、もっと根本的な原因は歯槽骨破壊…すなわち歯周疾患 です。歯周疾患の原因は歯垢や歯石などいわゆる歯の汚れですから、楔状欠損を怖がって歯磨き を控えると一層状況を悪化させてしまいます。
 “簡単に削り取られてしまいます”とは言っても、歯がなくなってしまう程とのなると数十年〜百数 十年の年月が必要です。楔状欠損で磨り減って歯を失うことはありませんが、歯周疾患が進行す ると30年程で歯は無くなってしまいます。

 大切なことは、歯周疾患を完璧に抑制することです。そのためには、徹底した歯磨きと毎月の 歯石除去が最も効果的な予防方法です。

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