日付、時間:Fri May 7 19:15:29 Japan 1999
氏名: k.k
所在都道府県:東京
職 業:会社員
年 齢:46歳
性別: male
質問:
お忙しい所、よろしくお願い致します。
96年末、左上奥から2番目が腫れ市販薬で誤魔化し年明けに会社近くの歯科に通院を始めました。
レントゲン撮影後、抜歯するしかないと言われ、とりあえず「良く歯磨きするので抜かないで」といい、
血膿み除去、全歯の歯石除去を半年位かけ行いました。しかし腫れが引いたあと、頬側は歯根露出
になりました。
97年8月歯痛が発生.血膿み除去と抗生薬で治まりました。
98年5月歯痛が発生.血膿み除去と抗生薬で治まりました。この間の通院回数は週一回から二週間、
一ヶ月毎に変化してます。治療は主に.塩水吹き付けプラス茶色のイソジン液のような薬を塗布して
います。今年始めに交通事故で入院し歯磨きが四日間できず再発してしまいました。
最近では知覚過敏もひどくなり、暖かいものでもしみます。レーザ治療も三回行いました。
また、過去5〜6回ペリオクリン塗布を行っていますが前回、はじめて我慢できない位、しみました。
先生いわく「神経が回復してきたからだ」説明されましたが、残念ながら私は違うと思えるのです。
「三つに分かれている歯根の中は治療できない、さらに、もう限界だな、一番始め言ったとうり、
歯痛の周期が短くなりいずれは抜け落ちるのだから」と言われました。
歯磨きなどの自分の努力を考えると、抜歯するのが最善とは思えません。他に選択肢はありませんか、
親からもらった歯を簡単に抜くわけに行かないのです。妊娠中、歯の悪い父親にまずいカルシュム錠
を強制的に飲まされたと聞きますので。
ご意見・ご感想:
先生のHPで、初めて歯周外科学の存在を知りました大変心強い事と、
なんと悩みの多い人たち、また、多数決で判断したら、移植手術と違い光の当たりの弱いことを
単純に感じました.通常業務の忙しい中、頑張ってください。
メールアドレス: mandara@tka.att.ne.jp
ホームページURL: http://
レントゲンと実際の口腔内を診ていないので正確な判断はできません。あくまでも、一つの可能性
として今後の処置に役立てていただければ幸いです。
96年の時点で、|6はすでに中等度以上の歯槽骨吸収が進行していたものと推測いたします。
その当時の年齢が45歳くらいですので平均より5年程度進行が早いようですね。熱心にメインテナンス
を行ったにも関らず、今は歯周疾患末期、しかも象牙質知覚過敏症による歯髄炎末期症状のように
思われます。“三つに分かれている歯根”だからという訳ではありませんが、今更手間暇かけて抜髄
しても無駄と言われるのもいたしかたない事かも知れません。実際その歯を抜髄すれば極度の
知覚過敏から開放され、抜髄による歯周疾患進行抑制効果でしばらくは機能するでしょうが、遠からず
周囲の歯に多少迷惑をかけて脱落してしまうような感じです。
では、今までの努力が無駄かというと決してそうではありません。その歯を守ろうとした努力は、
それ以外の比較的進行の軽度な歯を“転落の淵”から助け出したはずです。今までの努力を今後も
続けて下さい。歯の寿命が10年以上は延びるはずですし、場合によってはほとんどの歯を生涯
機能させることも可能です。
【抜髄→歯周外科手術→連結固定→メインテナンス】は私の持論で、96年の時点でおやりになれば 10年以上機能させることが可能だったと思います。ですから、まず第一にメインテナンスを続けて2度と このような状態にならないよう心がけて、いよいよダメになりそうな歯が出現した時(強い知覚過敏) には、【抜髄→歯周外科手術→連結固定→メインテナンス】を選択肢に入れていただければ…と 思います。