日付、時間:Sun Oct 1 22:08:18 Japan 2000
氏名: 歯に悩む母
所在都道府県:東京
職 業:医療関連
年 齢:35歳
性別: female
質問:
H12・10・1こんにちは。悩みながら検索していたら やっとこのホームページにた
どり着きました。
今年の6月位から 左の第2大臼歯【7番】の内側の歯肉の知覚鈍麻のようになり左の顔がし
びれた感じとはれぼったい感じがあり歯科受診しました。左の5番と6番がないので4番と7番の
ブリッジだったのでとりあえず5番と6番の間でカットして治療してもらい 根の治療も終わり土台
も作りそろそろ 4番5番をはずして型とろうとしていた矢先、再度7番の外側の根の上の方が痛
くなり 膿ほうの様になりすぐ歯科受診に 土台をはずしまた根の治療を出来るだけお願いしてき
ました。
膿ほうはだんだん下におりてきて 小さくはなってきていますが、抗正物質も切開もしませんでし
た。現在はこまめに通いながら 消毒と綿の交換をしています。レントゲンで 7番の根の所に丸
く黒く写っているのでこの部分を掻爬するために歯を一回抜いて根っこを綺麗にして、また歯ぐ
きのなかに戻す治療をする事になったのですが、一回抜いてしまう事の恐怖感があり 本当にま
た定着するのか?
また外側からの切開でその治療はできないのか?疑問なのです。どれだけの 症例がありリス
クはないのか・・・。とても不安です。どうぞ 教えてください。よろしくお願いします。
術式は歯 牙 移 植 ですが、考え方は
根尖部掻爬術です。
結論から申し上げますと失敗するでしょう。手術はキャンセルすべきだと思います。
根尖部の病巣は、あくまでも根管治療の不備が原因です。一旦抜いて手元で根管治療するとか、
逆根充する予定があるならば、成功の可能性もありますが望みは
かなり低いものと思われます。
歯牙再植成功の必要条件は、歯周疾患や根管治療に問題のない歯です。根管治療に問題を残
したままでは必ず失敗します。逆根充→再植を選択する場合は、通常の根管治療が絶対不可能な
場合に限られます。しかもかなりの失敗を覚悟で、最後の手段としての選択です。
通常の根管治療に望みがある、というか丁寧にすればかなりの確率で治癒する可能性がある時点
での選択としてはふさわしくないと思います。
「原因を排除しなくても、掻爬さえすれば治癒する」という誤った考え方が根底にあるように推測
します。