日付、時間:Fri Oct 6 17:24:18 Japan 2000
氏名: KT
所在都道府県:群馬
職 業:主婦
年 齢:30歳
性別: female
質問:
みなさんの質問の中から同じ症状の方を探して、参考にさせてもらおうと思いましたが、
心配になってきたので、質問させてください。
歯根破折というのは、簡単に言えば歯が2つに割れてしまうことでしょうか?
このようなことは、事故などでなくても硬いものを食べたとか、日常生活の上でも起こってしまうこ
とですか?
私は2番の歯が神経がなく、自分の舌で知らぬ間に押したりする癖がついてしまい、少しですが
動くようになってしまいました。隣の1番とプラスチックでつっくけてあるのに歯茎を舌でさわるとや
っぱり動く気がするので、動かなくなるまでくっつけたままにしてあります。でも、もう1年経ちます。
まだ動くのはひびが入ったり、歯根が割れてたりするせいじゃないか・・・と心配になってきました。
私の父も自分で動かしすぎて、食べるだけでも動くようになり、抜歯になりました。父の歯を抜歯
した先生は「自分でいじり壊したようなもんだ」といったそうで、そんなことで抜歯かと思う
と、なんだかぞっとします。抜歯になるのは絶対嫌だから、なるべくそっとしています。動くようにな
ってしまった歯(歯茎?)はもう元に戻らないのですか?
長くなってすみませんが、お願いします。
「自分でいじり壊したようなもんだ」と言われた真意は分かりませんが、ただ単にいじって壊れる
程柔なものではありません。“いじる”→気になるからいじる→気になるべき要因がある。
あなたの歯にしても、“気になるべき要因”があるはずですので、それを的確に見つけ出して排除
することが最も重要です。
歯根破折や亀裂も原因の一つかも知れません。それ以外に根管治療の不備や歯周疾患の進行
なども原因と考えられます。“動くから止める”のではなく、動く原因を見つけ出して排除しなくては
いけません。もっとも、必ず原因が見つかるとは限りませんが、その見つけ出す能力が医者の能力
です。能力には大きな個人差がありますので、数軒の歯医者に相談してみる価値はありそうに思い
ます。
回答:
歯周疾患の進行か根管治療に問題があるか(両方かも知れません)が根本的な原因だと思います。
それを解決しないままレジンか何かで固定しているみたいですね。
“プツン”という音は、おそらくその連結したレジンがはずれた時の音だと思います。下手な固定が
あると、かえって汚れが貯留して歯周疾患進行を助長してしまいます。一度固定をはずして、清掃す
ると同時に、根本的な原因を特定して治療しなくてはいけません。
回答:
「悪い治療です!」
使えるところまで使って…といえば聞えはいいのですが、できるだけ原因を排除した上でこそ意味
のある言葉で、原因を一切排除しない状況では意味のない治療になってしまいます。破折が炎症の
原因となるのは、破折した溝に汚物が貯留するからです。接着剤のようなものを流しこんでクラウン
で留めることも試みられてはいますが、現状では60kgともいわれる咬合圧に耐えられる接着剤は
存在しないようです。炎症のメカニズムを無視した治療だと思います。
それよりも、破折のことは無用な心配ではないでしょうか。破折ならすんなりあきらめなくてはいけ
ません。それよりもその歯が固定しなくてはならなくなった本当の原因(歯周疾患か根尖病巣)を根
本的に見つけ出して治す方法を考えるべきです。特に歯周疾患が原因であるならば、他の歯も
同様の結果になることが予想されます。歯周疾患のコントロールを心がけて下さい。
ご意見・ご感想:
何度も質問して申し訳ありませんでした。そして、その都度丁寧な回答を
くださり、ありがとうございました。
回答:
無髄歯だから動揺するという事実はありません。たとえばレントゲンに写らない方向に根尖病巣
が進行している可能性などが考えられます。また根が短くたって健全であれば動揺しません。
一度根管治療の状態を確かめてみるべきだと思いますが、下手な根管治療をするとかえって痛み
だすことも考えられます。