“顎の骨に菌が入ってる”という表現は誤った考え方。
神経を残したブリッジ

日付、時間:Fri Oct 6 18:59:34 Japan 2000    氏名: AT   
所在都道府県:群馬   職 業:その他   年 齢:23歳      性別: female  

質問:
以前(正確な日にちはわかりません)質問させていただいたものです。神経を残した まま1番と3番でブリッジにしてあり、熱いものが痛く感じ、冷たいものはちょっとしみる感じがし ていて、少し様子をみていたら平気になりました。治りはしましたが、その後歯医者さんの行き、 レントゲンをとって中の様子を見たところ、特に何も見つからず、炎症が治まったという説明を 受けました。
 それから1ヶ月くらい経った頃から、以前と違う痛みがでてきました。よく言われる、 波打つような痛みではありません。熱いものや冷たいものは平気なのに、普通にしている時、 一瞬ふわっと痛くなります。その痛みは、麻酔の注射をうった時の痛みに似ています。なんとなく、 歯根ごと引っ張られる感じです。たまに、その歯から上顎をとおり喉まで変な痛みがはしります。 母親には、歯だけじゃなく顎の骨に菌が入ってるのかも・・・と脅されました。
 もしかして、神経が死んでいるのではと思いますが、そこまでなるには、その前に相当痛くなる はずだろうし・・・まさか母の言ってるようなことは無いと思いますが、本当にそんなことあるので すか?
また、ブリッジが取れてしまっていることも考えられるのでしょうか?
 今度歯医者さんにいったら、すぐに抜髄になると思うので、ちょっと診察に行くのが恐くて先生 に質問させていただきました。よろしくお願いします。

ご意見・ご感想:
他の方のも少し見ましたが、大変勉強になりました。やっぱり、半年に一回 でも、検診に行こうと思いました。

回答  “顎の骨に菌が入ってる”という表現は誤った考え方であると同時に、無用な恐怖感を与える 表現で、まるで特別なことのように感じますので適切ではないと思います。歯科領域では、歯周 疾患や根尖病巣など全てその範疇ですので、日常見慣れている疾患がほとんど該当します。

 顎骨内で細菌の関与した炎症が起きている状況のようですが特別驚く程のものではありません。 おそらく神経が死んでしまって根尖病巣に進展したように思います。レントゲンで確認できるのは 半年以上先ですので、前回の診断はあまりあてになりません。症状と経緯が診断の決め手となる 状況です。ブリッジの脱離は関係ないと思います。


質問:Sat Oct 7 16:59:08 Japan 2000
 きのうブリッヂのことを質問したものですが、神経が死んでしまっても病巣ができないとレントゲン では判断しにくいものなのでしょうか?
 神経が死んでしまった場合、叩いたり、噛むと痛いと歯医者さんで前回言われました。試してみ ましたが、全く平気です。でも、自分でももう神経はだめになった気がしてならないのですが、歯医 者さんがおっしゃったように、叩くといたみが出るとかありますか?
 また、思い出したように、じわじわ痛い時や虫唾が走ったような感覚があります。連休なので、明 日とかは行けませんが、すぐに歯医者さんに行くべきでしょうか?

回答:
 神経が死んでもすぐにはレントゲンに現れません。“叩いたり、噛むと痛い”というのも重要な診断 基準ですがそれだけが決めてでもありません。今日・明日を急ぐものでもなさそうですし、場合によっ てはヒドイ痛みになってからの方が診断し易いとか決断し易いという側面もあります。
 他院で“原因不明の痛み”として大学病院送りになるのを何回か救った経験がありますので、つい つい歯髄壊死と決め付けているのかもしれませんが、可能性が一番高いのと他に思い当たる原因 がないように思います。

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