条件が極端に悪くなったとはいえ気をとりなおして根管治療をやり直す。
歯 槽 膿 瘍

日付、時間:Wed Oct 11 10:11:09 Japan 2000    氏名: sin   
所在都道府県:東京   職 業:会社員   年 齢:28歳      性別: female  

質問:
初めまして 歯の事でとても深刻に悩んでいます実はすでにノイローゼ気味でもあ ります。冷静に判断できない為、先生のご意見をお聞かせ下さい。
 私は10歳の時、事故で前歯(11)を根ごと喪失6年前から左右2番で計4本のブリッジをして います。昨年11月頃に左2番根のあたりのハグキが膿んで、掻爬しました。その後も何回か繰 り返しており、4月にブリッジをつくってもらった小児歯科で歯槽膿瘍と診断されました(ずっとこ の病院です)。  5/19にハグキを開けて、アパタイトを入れましたがその後も具合は悪く、別の歯医者で8/ 31にもう1度外科手術をしました(その時はアパタイトの1部を除去し、抗生物質を入れ、根を削 りました。 アパタイトはまだ入っています)。  その後良くならないので、今は紹介してもらった大学病院に通院中です。右の2番も鈍痛があ るので、無理矢理レントゲンをとってもらったところ、やはり同じ病気になっていました。なので2 回外科手術をするのですが、先生がオペが多い為10月の末にしか予約ができず(左は8月に 切ったばかりの為、とりあえず右を先にやる)、それまでに左右病気が進行しないのか心配です。 2回とも根を切断する手術なのですが(根に薬を入れる治療はもうできない状況の為)左はもう8 回位(そのうちハグキをあけたのは2回)切っているし、もしかしたら手術しても無理かもしれない との事です。だったらいっその事、左2番は抜いてしまって入歯にした方がいいのか、(左2番と 犬歯の間は歯槽膿漏っぽくなってしまっています)それとも2回手術をするべきなのか。。。  精神的にもかなり参っている為、冷静な判断が出来ません・・・

また左下に虫歯になっている親知らずがあります10月末まで時間があるので先に抜こうかと思 いましたがこれがまた早くて10/25しかあいていない為、日が近いので後まわしという事になり ました。今、親知らずに薬を塗って白いゴム?のようなものをつめていますが10月末の手術まで にどこか他の病院で先に抜いてもらったほうがいいのでしょうか?
 それとは別に今、左4番が少しぐらぐらしていますこれは歯槽膿漏末期でしょうか?
いつもきちんとみがいていたつもりなのにとてもショックです。
もう歯磨き、歯医者に行って歯石とりだけでは治ることはないのでしょうか?
 他の歯もすべて抜けてしまうのではないかと考えると気が狂いそうですどうかアドバイスをお願い いたします

ご意見・ご感想:
先生のHPを偶然見つけ自分も思い切って相談してみる事にしましたみんな 頑張ってるんだなと思うと自分も頑張らなくちゃいけない!と思います。先生のご親切なアドバイス には本当に救われます。また色々質問するかもしれませんがどうかよろしくお願いいたします

メールアドレス: hqi00066@nifty.ne.jp   ホームページURL: http://

回答   歯根端切除術を何だかんだと8回も?
とにかく、現状では余程でないと治癒の見込みのない手術を行ってしまいましたね。その歯を 救う道は、同じ歯根端切除術でも、マイクロスコープを使ったmicrosurgery か、条件が極端に悪くなったとはいえ気をとりなおして根管治療をやり直すしかありません。

 骨が再生される条件が整った場合には、アパタイトも有効な材料ですが再生される見込みの ない条件下ではかえってお荷物です。「原因を排除しなくっても膿を出せば治る」と信じきって いる結果が今の状況です。根尖部の閉鎖(逆根充)に余程のテクニックがない限り無駄な手術 だと思います。

 親知らずに関してはそれ程あせって抜くこともなさそうですが、適当な時期を見つけて抜くべき でしょうね。今回の原因と4番の動揺が、年齢的に歯槽膿漏とは思えません。何れも根管治療の 不備からきた歯槽骨破壊のように見受けられます。
 いずれにしても抜髄すれば根尖病巣、歯磨きだけではそのうち歯槽膿漏末期になることは明ら かです。それらを的確に予防するためには、毎月の検診(→早期治療)と歯石除去しかありません。 年齢的にも、今からなら十分間に合うと思います。見込みの薄い前歯の心配より、今現在健全と 思われる他の歯を生涯守る努力が必要です。

 


質問:Thu Oct 12 11:43:38 Japan 2000
 10/11に歯根端切除術について質問したものです。さっそくのお返事ありがとうございます。
ちょっと私の文章の書き方が悪かったのですが、8回切ったのは8回のうち2回がハグキをあけて 骨を削ったもの。その2回のうち1回5/19にアパタイトを入れ、8/31にアパタイトの一部を取り 除き、抗生物質をいれました。他6回は(小児歯科にて)ただハグキを切って膿をとりだしただけで す。すみません・・・。
 今日、病院に行き、microsurgeryについて聞きましたが、左は病巣が大きくそれはもう不可能だそ うです(今は抗生物質を飲んで化膿をとめている状態)。右はまだ病巣が小さく、もしかしたらブリッジ の付け根のところから穴をあける?かもしれないとの事でした(補綴科の先生と相談して決めるそう です)。このまま失敗した時の入歯覚悟で歯根端切除をするべきでしょうか?とても不安でたまりま せん。
 それともmicrosurgeryを使用している病院を捜すべきなのでしょうか?(本当にmicrosurgeryが 不可能なのかを確認するべきでしょうか?)
また左4番のぐらつきですが、私の精神的なもので、まあ多少は揺れるけれども歯槽膿漏ではない との事でした。しかし油断は禁物!勿論月1度歯石をとりに行くつもりです。歯磨きもかなり気合を いれてしています。また親知らずは10月末の手術後少し時間を空けて抜く予定です。お忙しいとこ ろ申し訳ありませんが、再度回答をお願いいたします。

回答:
 私の理論と価値観、それと経験からは、見込みのない手術はするべきではないと断言できます。 まぁ残念なことに“理論と価値観、それと経験”がことごとく世間の認識と異なっていることが最大 の難点です。

 病巣の大きさは関係ありません。普通の根管治療にしてもmicrosurgeryにしても根管の閉鎖 が確実に行われれば治癒の可能性はあります。問題は確実な閉鎖が可能な状況か否かです。 これから行おうとしている手術は、おそらく閉鎖は一切?しないでただ単に病巣部を掻爬する だけだと思います。また閉鎖するにしても、そこに重きを置いていないために不十分である可能性 が高いと危惧しています。
 井澤常泰先生に頼めば、どこかの大学病院を紹介してくれるみたい ですよ。その後の経過はわかりませんが、今の手術よりは可能性が高いと思います。

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