レントゲンでも確認できないことから“歯髄壊死” と診断して抜髄できる歯科医は少ない。
知覚過敏の治療

日付、時間:Sun Oct 15 10:55:34 Japan 2000    氏名:    
所在都道府県:長崎   職 業:会社員   年 齢:50歳      性別: female  

質問:
今年3月勤め先の近くで知覚過敏の治療をしました。右前歯から奥歯にかけて(下) と右上の奥歯、根っこの削られている部分をさらに削って詰める。と言う方法です。
今月11日位から同じ場所がまたしみるようになり、浮いてきて、痛み出しました。 右顎から耳にかけて痛み出し、以前にもましての痛みです。どの歯が痛いのか分からな くて、全体が痛むのです。
 痛み止めを買ってきて家の近くの歯科にかかったのですが”歯髄炎”かもしれないと云われ ました。レントゲンを2枚撮ったのですが、それでは症状がもっと進まないと診断できないとの 事、とにかく痛みを取り除き原因を治療してもらいたいのですが、その場では3月に奥歯(虫歯 の治療もした)に詰めいたのを削り、「中がぼろぼろではなくて硬いから痛みの原因は虫歯では ない。」と言われ10時間もつという痛み止めを処方してもらって帰りました。
 私が知りたいのは再発しないような(神経を取り除くと言うのではなく)、知覚過敏の治療法と いうのはないのでしょうか?よろしくお願い致します。

メールアドレス: cshingai@tcs-lc.co.jp   ホームページURL: http://

回答  お伺いした症状は、歯周疾患進行に伴う象牙質知覚過敏症が更に進行して、歯髄炎末期状態 になったものと思われます。歯髄は生きているどころか、ほとんど腐ったような状況と思われます。 虫歯のない状態でこのような症状が生じた場合、レントゲンでも確認できないことから“歯髄壊死” と診断して抜髄できる歯科医は少ないように認識しています。
 早急に原因歯を特定して、抜髄する必要がありそうです。このまま様子をみていて、症状が治ま ったと思い安心していると、半年後に再び疼痛が起こり著明な歯槽骨破壊のために抜歯せざるを 得ない状況になることが危惧されます。

 ちなみに、象牙質知覚過敏症を的確に治癒に導く方法はありません。根本的な原因が歯周疾患 進行に伴う症状であるだけに、歯石除去を始めとした歯周疾患のコントロールが必須です。コントロ ールが不十分ですと、今後他の歯にも同じような状況が起こり得ます。

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