日付、時間:Mon Oct 23 17:54:52 Japan 2000
氏名: 匿名希望
所在都道府県:北海道
職 業:主婦
年 齢:31歳
性別: female
質問:
前歯のサシバについて質問します。サシバは若い時に治療した方が長持ちする
のでしょうか?
神経を抜いて10年くらい経ち変色が気になります。先生は後の方が良いとアドバイスされてい
るようですが、何年経ってもサシバにできるのでしょうか?
また、4本とも無髄歯で2番1本は最近神経を抜く治療をしました。1番2本だけでもと考えてし
まうのですが、強度的にはいかがなものでしょうか?前歯の無髄歯は破折しやすいとの事です
が、このままでの寿命は何年くらいなのでしょうか?
“このままでの寿命は何年くらい”と聞かれても何とも答えようがありません。
同じさし歯なら周囲の歯がしっかりしているほど、さし歯にかかる負担の少ない時期(若い)に
作ったさし歯の方が長持ちします。また神経を取ってすぐに作ったさし歯は、歯に粘りがありま
すので長持ちします。
生命保険と同じで若い程良いのかというと答えは×。
さし歯にした時から歯の傷みは急激に早くなります。例えば20歳に抜髄したとします。その時
すぐに作ったさし歯の寿命が20年。40歳でダメになります。40歳まで変色を我慢して作ったさし
歯の寿命はわずか10年だとしても50歳まで使えるという発想です。
それとさし歯は極力連結して、1本にかかる負担を少しでも軽減させる心遣いも必要です。
さし歯の寿命は一体どれくらいでしょうか。その手のデータを見たことがないので分かりません。
早いものは5年。長いものですと30年以上というのは臨床上での経験です。なにしろさし歯の寿
命を最も左右するのは周囲の状況ですので、健全な歯ですら50歳を越えると歯槽膿漏でグラグラ
という実態を考えるとさし歯の長持ちを考える前に健全な歯を生涯残す努力の方が大切です。
回答:
抜髄後、5年も経つと変色が目立ち始めます。感覚としては10年目くらいがピークでしょうか。
そこから先は変色のスピードが遅くなるのと慣れてしまって「今更気にならない」という感想が
多いように認識しております。
1本の歯が欠けるなどして、さし歯の必然性に迫られた時が全ての歯の治療時だと思って下さい。 上顎中切歯の色調差は非常に目立ちますので、治療する時には常に同時を基本に、可能な限り 全てを連結された方がベストです。