日付、時間:Tue Oct 24 13:55:24 Japan 2000
氏名: おがわ
所在都道府県:東京
職 業:会社員
年 齢:32歳
性別: female
質問:
初めて質問いたします。私は上顎左側第2小臼歯が17歳頃まで生えていなかったた
め、第1小臼歯と第1大臼歯のあいだに少ししか隙間が残っておらず、歯列より内側に生えてし
まっています。
気をつけて歯磨きはしていたつもりですが、先日虫歯になっていることがわかりました。通って
いる歯科では、どの歯ともかみ合っていないし歯磨きがかなり困難な場所であることから抜歯を
すすめられています。
抜歯した後周囲の歯並びが変わってしまったり等の心配はないのでしょうか。また、上顎左側
第2小臼歯が内側から押したためか隣の第1小臼歯が少し外側に出ており、下の歯とうまくかみ
合っていないように見えます。具体的には右側の歯列は上下の歯が交互かみ合っているのです
が、左側は臼歯の臼と臼どうしがぶつかっているように見えます。第2小臼歯の治療の際に矯正
も視野に入れた治療計画を立ててもらい正しい位置に戻すようにしたほうがいいのでしょうか。
矯正は簡単なことではなさそうなので悩んでいます。何かアドバイスがあればよろしくお願いします。
メールアドレス: ogawa125@mail.goo.ne.jp
ホームページURL: http://
アゴの大きさの割に歯の大きい日本人にありがちな症例です。萠出余地を失った永久歯は、
通常最後に萠出する歯が歯列からはみ出してしまいます。犬歯が飛び出した八重歯は最も
ポピュラーですが第二小臼歯の舌側転位も意外と多いケースです。
まともに並んだ歯列でさえ、歯と歯の隙間に汚れが貯留してムシ歯や歯槽膿漏に罹患して
しまいます。ましてや3本重なって密集した状態では虫歯や歯槽膿漏の進行が早いことは想像
できると思います。そのまま放置しておくと3本共倒れ、もしくは皮肉なことに内に飛び出した歯
は清掃性が良いので最後まで残って、まともに生えた歯だけが先に喪失の危機にさらされます。
歯列が変化することよりも3本共倒れの方を危惧すべきではないでしょうか。上顎の萠出状態 が把握できないので矯正の必然性については何ともいえませんが、あまり難しく考えないで余分 な歯を間引く…整理する方向で考えて下さい。