診断の的確性を判断できる状態にないのが現状という認識です。
顎関節症の矯正治療

日付、時間:Wed Oct 25 19:28:17 Japan 2000    氏名: えり   
所在都道府県:大阪   職 業:学生   年 齢:22歳      性別: male  

質問:
今、私は噛み合わせの治療をはじめようと思っているのですが、矯正をしようかただ 削ったり詰めたりするだけにしようか迷っています。以前に一度小臼歯を4本抜いて矯正はやって いるのですが、保定装置をつけてなかったので、後戻りしてしまい前歯が開いて、すきっ歯になり 歯列がまた乱れてきて変に噛み合うようになり噛み合わせがおかしくなってしまいました。 顎や頬の辺りにつっぱるような違和感があります。多分筋肉が緊張しているからだと思います。変 に強くあたっている部分が磨り減ってしまい、噛みあわせが低くなってしまいました。もしこの状態を 歯を削ったり、補綴で治すとなると全体的にだいぶ歯を削って詰め物をして歯を高くすることになる と思います。
 以前に、歯を削って咬合調整をしてもらい、多少あたるようになったのですが、しばらく経つとまた もとの状態に戻ってしまったので意味がないように思います。先生は顎関節症の治療や噛み合わ せの治療場合、矯正はあまり勧めてないようにおもいますが、矯正はどうして勧められないのでし ょうか?きちんと、顎の検査をしてレントゲンや歯型を元に矯正をはじめたら有効な場合もあると思 うのですが・・・。
 他のQ&Aの返事に、「奥歯を少し削ってやるだけでいい”というケースも少なからずあります。 “物は試し”的な考え方からすれば、(とりあえず)的確な診断の下に咬合調整を行うことは副作用 もなく(少なく)有効な選択だと思います。ところが矯正となると、診断方法自体が確立されていない 現状で、着地地点の見えないままで大空に飛び立つようなものと認識しています。咬合の狂いから きた顎関節症であれば矯正も効果があると思います。顎関節の変形(奇形)から生じた顎関節症な らば症状を不可逆的に悪化させる恐れもあります。“咬合と奇形”の区別すら確立されていないのが 現状のレベル?と認識しています。決断はくれぐれも慎重に!」とありますが、咬合調整の場合、的 確な診断とはどのような診断のことでしょうか?また、顎関節の変形からくる顎関節症なら症状を余 計悪くするということはどういうことでしょうか?詳しく教えてください。 

回答  医学の原点は原因の除去です。不快症状に対する的確な原因を特定し、手段を講じて原因を 排除することにより医療は確立され成熟するものと認識しています。

 顎関節症といわれる症候群の存在は疑う予知のない疾患だと認識しております。ただし、その 範疇がどこまでなのか、それぞれの症状を引き起こす原因との因果関係、原因の特定が定かでは ありません。従ってどの症状に対して何を行えば確実に治癒に導くかが特定できない状況だと 思います。診断の的確性も定着していません。  従って、的確な診断がなされた上での治療には期待がもてますが、診断の的確性を判断できる 状態にないのが現状という認識です。

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