変形の程度に応じた適切な矯正が行われることが最も理想的な解決方法だとは思いますが…
開口障害

日付、時間:Mon Oct 30 14:44:20 Japan 2000    氏名: S,I   
所在都道府県:埼玉   職 業:学生   年 齢:21歳      性別: female  

質問:
顎関節症関連のQ&Aを拝見させていただき、今の自分の症状に的確な判断をいただ きたいと思っています。
 まず現在の状態はといいますと、良い状態の時で指が2本入るか入らないか、大抵は1本半開 いていれば、状態は良いほうです。調子が悪いと、歯ブラシを奥歯まで入れられません。そもそも の始まりは中学3年生の時なのですが、突然口が開かなくなったと思います。その少し前から、歯 の矯正を始めていたので、その主治医に見てもらうことにしました。レントゲンを撮るなどした後、い ろいろと説明を受けましたが、専門用語が多く、何とか理解できた事といえば、左右のこめかみの 形が異なり、そのために片方に負担がかかって・・・。といったぐらいです。後は硬いものをなるべく 食べないようにし、りんごを丸かじりするなど大口を開かないように、といった注意を受けました。
 1センチほどしか口を開けなかったので、とにかくちゃんと開くようにはしようという事になり、両手 をチョキにし、人差し指と中指をくっつけた形の手を、それぞれ左右の下の歯列に沿ってあて、下方 へギュッギュッと力を加えていき、かなりの時間を要しましたが、ちゃんと開くようにはしてもらえまし た。それから、これまでにあった症状といえば(すべて右側です)、思い出せる範囲ですが、食べてい る時など、ビキッビキッとものすごい音がして、激痛と共にこめかみがゴリゴリと鳴りながら動いたり、 急に緊張の糸が切れたように下あごが左右に動き、ものすごい痛みが生じたといった具合です。 その他小さい症状は幾つかありましたが、省略させていただきます。
 また、最近ここ2年かそこら前からだと思うのですがそういったこめかみの辺りがガクガク鳴って 痛くて物を噛めないといった症状は無くなり、むしろその辺りの筋肉の柔軟性が無くなってきたのか 、先で述べた程度しか、口が開かないようになっています。まだ前歯が出ているので、斜め下方向 から物を入れれば、あるいは押し込めば、大体のものは食べられますが、お寿司などは、そうはい かず崩さないと入らないといった具合です。矯正のほうですが、ちゃんと通っていれば、もうとっくに 終わっているのですがまだ完了していません。
 上下合わせて4本抜歯をし、隙間があと5mmほどで埋まるという時期に、両眼ぶどう膜炎という目 の病気にかかり、口内の細菌の影響も考えられるので、一時矯正器具を外して、口内をとにかく清 潔に保つようにするよう言われ、現在は寝るときだけ、歯が移動しないように内側の歯茎を型どった プラスチック状のものにワイヤーを張った器具をはめています。
 あとは、関連事項を読んでいて気になったものが、背骨の歪みが関係している場合もあるという ことです。大学に入る頃に気がついたのですが、いつのまにか背骨が歪んでいて、まっすぐに立つ と、左肩がかなり下に落ちていました。これはいけないと思い、それから意識して、左肩をあげるよ うにし、今はほとんど気にならないぐらいの傾きにはなりましたが、背骨の中間辺りでボキッとずれ を直すような感覚で背骨が鳴ったり、ちょうどその辺りで痛みが生じる時があり、自分でも歪みを感 じます。また、肩こりもひどいように思います。
 また、起きている間は、こめかみに負担がかかるような事はそうはしていませんが、就寝時はどう することもできず、気がつくと歯を食いしばって寝ているので、起きると必ず異常をきたしています。 下顎のほうが前のほうに出て硬直していて、上下ちゃんと噛み合う位置まで力を入れて引き戻すの は、もちろん痛みを伴いますし、毎日のように行っています。(もしかしたら戻す前の位置が正常な 噛み合わせの位置なのかもしれませんが・・・)また、あくびもなるべく口を開けないで済ますように しているのですが、大きなあくびは止められず、開かない口を無理に押し開けてあくびをしようとす るので、つらいものです。
 これからまた矯正を再開するにしても、きちんと口が開くようにしてからのほうが良いか、矯正が 終われば少なくとも今より噛み合わせはよくなるだろうから、それを待ってから様子を見たほうが 良いか、かなり今の開口状態が固定化してきている気がするので、なるべく柔軟性のある若いう ちに口を開くようにしておいた方がよいのでは・・・といろいろ考えています。現時点で最も良いと思 われる処置をお教えください。よろしくお願い致します。

メールアドレス: s3199006@surugadai.ac.jp   ホームページURL: http://

回答  基本的に左右の顎関節の形態にアンバランスがある(顎変形症) だと思います。変形の程度に応じた適切な矯正が行われることが最も理想的な解決方法だとは 思いますが、実際にそれを行うことは現状の歯科医療レベルから考えてほとんど不可能なことだ と認識してください。
 できる限り下顎骨の形態変化に即した矯正治療を行った上で、開口障害の程度に応じて消炎 鎮痛剤を内服するなどの対処両方で症状の緩和を計り、生体の適応能力に期待して状態の緩和 を図るのが一番適切な対応だと思います。

 まずは矯正処置を終わらせて、咬合の安定を図ること。更には、対処療法で自然治癒を待ち、 最終的にはリスクを伴う処置ではありますが、外科的手法(顎関節の手術)を視野に入れた対 応も模索することも必要かも知れません。

返信:
これから、どうこれと付き合っていけば良いのかが分かり、安心致しました。 ありがとうございました。

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