損する可能性のあるものは「やりたくない」。
保険の規則

日付、時間:Tue Oct 31 7:54:42 Japan 2000    氏名: S.K   
所在都道府県:山形   職 業:会社員   年 齢:25歳      性別: male  

質問:
先日、左下の第1臼歯(6)の、詰め物(金属)と本来の歯の、境界部分が欠けてしまい、 かかりつけの歯科医の先生をたずねました。詰め物をはがして、レントゲンを取ると、根っこの部 分が割れていて、抜歯した上でブリッジを作るとのことでした。
 問題の歯は、既に神経を取った歯で、奥歯のため、力がかかり割れてしまったとの説明でした。 このまま、ほっておくと、骨髄炎の恐れもあるし、抜いた方がいいとのことでしたが、こちらのペー ジを読ませていただくと、前後の歯も神経を抜くことになることが多い上に、保険診療の場合、す べてギンギラになってしまうということですので、私としては、できれば欠けた部分だけを補修して しばらく様子をみたいのですが、先生が言うには、1度手を加えた歯は、その後2年間処置できなく なるため、やりたくないとのことでした。やはり、ブリッジを作るしかないのでしょうか?

回答  正確には“その後2年間処置できなくなる”のではなく、無償で治療しなくてはならない規則 です。しかも、1本分の治療を頂いてその歯が結局ダメになってブリッジにした場合、ブリッジ3 本分を無料で治療することになります。製造者責任といえば消費者保護を目的とした規則で、 「作ったからには2年間は」ということなのですが、医療の場合は「ダメでも仕方ないが上手く すれば数年は使える」という状況って結構頻繁にあると思います。患者さんは納得していても 結果として2年もたなかったら大損しなくてはなりません。損する可能性のあるものは「やりた くない」というのもご理解いただけると思います。
 その場合他の医院に行けば保険での治療は何の問題もありません(医院は患者さんを一人 失うことになりますが)。

 “根っこの部分が割れていて”ということでしたね。真っ二つに割れてしまった根っこというのは 残念ですが使い物になりません。割れ方(割れた位置)にもよりますが、幸いにも破折部分が 比較的上であれば歯肉をきったり、場合によっては破折部分まで歯槽骨を削り取るなどの処置 を加えれば何とか使える可能性もあります。
 また、第1臼歯は2根ですのでどうにもならない方の根っこだけ抜いて ヘミセクションも考えられます。その場合、残った根っこの寿命は短い(5〜10年?)にしても ブリッジにする際、両サイドのうち1本を犠牲にすることで対応可能です。

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